第44回
クイーンC(21日、東京11R、GIII、3歳牝馬オープン国際、別定、芝1600メートル、1着本賞金3800万円=出走16頭)
内田博幸騎乗で4番人気の
ディアジーナが2番手から抜け出して快勝。菜の花賞に続く連勝で重賞初V(通算3勝目)を飾った。1分35秒7(良)。
武豊騎乗で1番人気の
ミクロコスモスは4着に敗れた。
手ごたえ良く2番手を追走して、直線の競り合いも手ごたえは十分。強い関西馬に屈することなく、
ディアジーナが堂々とクラシックへの切符を勝ち取った。
「手ごたえが十分あったので、ひょっとしたら行けるかな…と。うまく2番手に行けたのが勝因ですね」
好位抜け出しの快勝に、今季重賞初Vとなった内田博騎手の笑みがこぼれる。騎乗した4戦で(3)(2)〔1〕〔1〕着。相性の良さは抜群だ。
馬の成長も見逃せない。「能力は高いのに体がついて来なかったので、オーナーの理解を得てじっくり調教したことが実りました」と
田村康仁調教師。馬の成長を最優先にして、無理のないローテーションを守ってきたことが花開いた。
この後は
桜花賞(4月12日、阪神、GI、芝1600メートル)直行か、
フラワーC(3月21日、中山、GIII、芝1800メートル)を挟むかの二択だが、「騎手の命令に従順」(田村師)なら、激戦になりがちな
桜花賞での期待が膨らむ。良血馬が待ち受けるクラシックに、叩き上げの“雑草”
ディアジーナが名乗りを上げた。(黒田栄一郎)