14日の中山11Rで行われた第59回
京成杯オータムハンデキャップ(3歳上オープン、GIII、芝1600メートル、15頭立て=
ゴールデンナンバーは競走除外、1着賞金=3800万円、サマーマイルシリーズ第3戦)は、
田辺裕信騎手騎乗の2番人気
クラレント(牡5歳、栗東・
橋口弘次郎厩舎)が好位追走から先頭に立ち、そのまま押し切って優勝。サマーマイルシリーズ2勝目を飾ってシリーズ制覇を決めた。タイムは1分33秒3(良)。
58キロのハンデも何のその。完成期に入った
クラレントが堂々の重賞2連勝で、サマーマイルシリーズVを飾った。前日の落馬負傷を感じさせない
田辺裕信騎手の手綱さばきで、文句なしの完勝だ。
レース直前に
ゴールデンナンバーが競走除外になるアクシデントがあり、15頭でのレースとなった一戦は、押し出されるように
タガノブルグが先行。
クラレントと
ネオウィズダムがこの後ろにつけて、
ミトラ、
ミッキードリームなども続く。1番人気の
サトノギャラントは中団の後ろからレースを進めた。直線に向くと、14頭が馬場の真ん中から外に持ち出すところを、
サトノギャラントがただ1頭、最内を突いて抜け出しを図る。好位から先頭に立った
クラレントと内外離れての先頭争いになったが、ゴール直前で
サトノギャラントは力尽き、
クラレントがそのまま押し切って優勝した。3/4馬身差の2着が8番人気の
ブレイズアトレイル。さらにクビ差の3着が9番人気の
ミトラだった。
クラレントは、父
ダンスインザダーク、母
エリモピクシー、母の父ダンシングブレーヴという血統。北海道新冠町・ノースヒルズマネジメントの生産馬で、前田晋二氏の所有馬。通算成績は23戦7勝。重賞はGII
デイリー杯2歳S(2011年)、GIII
富士S(12年)、GIII
東京新聞杯、GIII
エプソムC(13年)、GIII
関屋記念(14年)に次いで6勝目。
橋口弘次郎調教師は、
田辺裕信騎手ともに
京成杯オータムハンデキャップは初勝利。
サマーマイルシリーズVを果たすとともに、自身もサマージョッキーズシリーズの
チャンピオンに輝いた田辺騎手は「勝ってホッとしています。厳しいローテーションでも上手に仕上げてくれた関係者に感謝しています。雨が降って不安になりましたが、後半は晴れてこの馬向きの馬場になったのも味方しました。逃げ馬がいないと思っていたので、いいスタートを切れば自分の馬が逃げることも考えていましたが、隊列が早めに決まったので、直線に向くまでは折り合いと他の馬を意識しながら乗りました。追い出してからは僕がどうこうよりも、馬の頑張りですので、本当にたいしたものだと思います。58キロを背負ってしのぎ切ってくれたのですから、馬の力だなと感じました。可能性を秘めている馬ですし、これからも頑張ってくれると思います」とコンビを組んで2戦2勝のパートナーを称えていた。
★14日新潟11R「
京成杯AH」の着順&払戻金はこちら