25日の京都11Rで行われた第49回
京都牝馬ステークス(4歳上牝馬オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、
浜中俊騎手騎乗の2番人気
ウリウリ(4歳、栗東・
藤原英昭厩舎)が直線インから抜け出して重賞初制覇を果たした。タイムは1分33秒0(良)。
関西圏の重賞は、昨年暮れの阪神Cから5週連続で
ディープインパクト産駒がV。
京都牝馬Sも見事なワンツーとなったが、勝ったのは格上挑戦の4歳馬
ウリウリだった。浜中騎手はここ4年で3度目の
京都牝馬S優勝だ。
レースは逃げ馬不在で、大外から
ローブティサージュが押し出されるように先頭に立つ。
エアジェルブロワがやや行きたがるしぐさを見せて2番手に上がり、
クラウンロゼが3番手。人気の
ドナウブルーは好位のインでレースを進めた。動きのないまま直線に向き、最後は瞬発力争い。満を持して
ドナウブルーが抜け出しを図り、スムーズに外から脚を伸ばしたが、インの馬群をスルリと抜けた
ウリウリが鋭く伸びる。2頭の争いは、抜群の瞬発力を見せた内の
ウリウリに軍配が上がり、格上挑戦で重賞初制覇を果たした。3/4馬身差の2着が1番人気の
ドナウブルー。さらに1馬身1/2差の3着には5番人気
ノーブルジュエリーが入っている。
ウリウリは、父
ディープインパクト、母ウィキウィキ、母の父フレンチデピュティという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、金子真人ホールディングス(株)の所有馬。通算成績は13戦4勝。重賞初勝利。
藤原英昭調教師は
京都牝馬S初勝利。
浜中俊騎手は2011年
ショウリュウムーン、13年
ハナズゴールに次いで3勝目。
浜中騎手は「いまの京都は内が強いので、そこは意識して内にこだわって乗りました。もともと末脚はいいものがありますし、そこが持ち味なので、きょうはぞんぶんにその長所を生かしてくれましたね。まだまだ大きなレースが待っていますし、このまま順調に成長していって、無事に行ってくれれば、春のGIでもいいレースをしてくれると思います」と
ヴィクトリアマイルなど、春のGI戦線に思いを馳せていた。
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