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第25回青葉賞(28日、東京11R、GII、3歳オープン国際(指)、馬齢、芝2400メートル、1着本賞金5400万円、1、2着馬にダービーの優先出走権=出走18頭)蛯名正義騎乗で6番人気のゴーフォザサミットが直線で抜け出して重賞初勝利。タイム2分24秒4(良)。蛯名騎手は、史上単独3位の27年連続JRA重賞勝利。2馬身差2着エタリオウまでがダービー(5月27日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を手にした。 夢舞台への思いが、先頭ゴールで結実した。ゴーフォザサミットが、力強く差し切ってダービー切符をゲット。巧みにリードした蛯名騎手は、ゴール直後に右手で大きくガッツポーズだ。 「道中はすごく上手に運べた。これなら直線で脚を使ってくれるだろうな、と。まだ緩いところがあって、モタれながらだったけど、最後までよく伸びてくれた」 これで27年連続重賞Vにして、自身の青葉賞歴代最多を更新する4勝目。勝ち方を知る蛯名騎手も、愛馬の力走をたたえた。道中は中団前めのインをロスなく追走し、直線で馬場の真ん中へ。追い出してモタれる場面もあったが、エンジンがかかると残り200メートル過ぎで先頭へ立ち、そのまま2馬身突き抜けた。 「東京の長いところが良さそうと思っていたからね。勝ててよかった」 同じくレース最多4勝目の藤沢和調教師も、目尻を下げる。豪快な末脚で産経大阪杯Vなど活躍したショウナンマイティの半弟。長い直線に向く兄同様の切れ味を師も認識していたが、あえて共同通信杯(4着)の後にスプリングS(7着)を使った。「緩い馬だから使った方がいいと思ってね。随分と馬が良くなった」。期待通りの上昇カーブを喜んだ。 在厩で調整し、引き続きこのコンビで本番へ。「ダービーに参加できるのは、ジョッキーとしてうれしい。何とか頑張りたい」。2012年フェノーメノ、14年イスラボニータで2着と涙をのんだ蛯名騎手は、25度目での初勝利に意欲を燃やす。トレーナーにとっては、02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイともに2着に敗れた青葉賞Vからの臨戦。「あとは本番がね。作戦を考えなきゃ」と、昨年のレイデオロに次ぐ連覇へ気を引き締めた。記録を伸ばし続ける陣営の思いを背に、ゴーフォザサミットが世代の頂点を目指す。 (千葉智春)★28日東京11R「青葉賞」の着順&払戻金はこちらゴーフォザサミット 父ハーツクライ、母ラグジャリー、母の父ストームキャット。黒鹿毛の牡3歳。美浦・藤沢和雄厩舎所属。北海道新ひだか町・矢野牧場の生産馬。馬主は山本英俊氏。戦績6戦3勝。獲得賞金7685万6000円。重賞初勝利。青葉賞は藤沢和雄調教師が2002年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイ、10年ペルーサに次いで4勝目。蛯名正義騎手は04年ハイアーゲーム、12年フェノーメノ、13年ヒラボクディープに次いで4勝目。馬名は「頂点を目指す」。