きいいろ
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霧
スガダイ
ジャンヌ
蒼馬久一郎
第65回アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(14日、東京11R、GII、3歳上牝馬オープン国際(指)、別定、芝1800メートル、1着本賞金5500万円、1着馬にエリザベス女王杯の優先出走権=出走14頭)岩田康誠騎乗で5番人気のクロコスミアがスローペースに持ち込んで逃げ切り勝ち。初の重賞勝ちを果たした。タイム1分48秒1(稍重)。クビ差2着はドバイターフ優勝以来の1番人気ヴィブロスだった。 GI馬3頭を引き連れて堂々の逃げ切りだ。準オープンを勝ったばかりで5番人気のクロコスミアが、マイペースの逃走劇で重賞初Vを飾った。 「行く馬が他にいなかったし、自分のペースに持ち込むことができましたね」 強敵を幻惑して岩田騎手はしてやったりの表情だ。好スタートでハナを奪うと、3ハロン目からペースを落とす。稍重馬場にしても遅い1000メートル61秒9で通過すると、直線まで脚を温存。あとはこの馬の粘りを引き出すだけだった。 「4コーナーの手前から仕掛けて後続を引き離していって、どこまで粘れるか。ゴールまで頑張ってくれました」 2~4着がGI勝ち馬という中、最後まで粘り通したしぶとさをジョッキーは高く評価した。 この後、エリザベス女王杯(11月12日、京都、GI、芝2200メートル)へ向かうかはオーナーと協議して決まるが、「落ち着いているし、だんだん強くなって成長しているから楽しみ」と岩田騎手。昨秋のローズSでハナ差2着とオークス馬シンハライトを苦しめたクロコスミアが、ようやく本格化の秋を迎えることになりそうだ。 (柴田章利)★14日東京11R「府中牝馬S」の着順&払戻金はこちらクロコスミア 父ステイゴールド、母デヴェロッペ、母の父ボストンハーバー。黒鹿毛の牝4歳。栗東・西浦勝一厩舎所属。北海道浦河町・小島牧場の生産馬。馬主は大塚亮一氏。戦績19戦5勝。獲得賞金1億5932万6000円。重賞初勝利。府中牝馬Sは、西浦勝一調教師、岩田康誠騎手ともに初勝利。馬名は「花の名。花言葉は気品ある精神」。