くりーく
第21回マーメイドステークス(12日、阪神11R、GIII、3歳上牝馬オープン国際(特指)、ハンデ、芝・内2000メートル、1着本賞金3600万円 =出走14頭)松若風馬騎乗で6番人気のリラヴァティが早め先頭から押し切って快勝。今年のオークス馬シンハライトの半姉が、22戦目で待望の重賞初制覇を果たした。1分59秒3(良)。クビ差2着に7番人気のヒルノマテーラ、3着には5番人気のココロノアイが入った。 6番人気のリラヴァティが、9度目の挑戦で重賞初制覇。ゴール前の大接戦をものにした。 「しぶとく脚を使ってくれた。1度かわされたけど、勝負根性を見せてくれましたね」 雨中の戦いを制した松若騎手が声を弾ませる。直線入り口で早めに先頭に立ち、外から強襲したヒルノマテーラをクビ差抑えて歓喜のVだ。 厩舎ゆかりの血脈で、半妹に今年のオークス馬シンハライト(父ディープインパクト)がいる。「妹はさっさと行ってしまったけど、姉は地道に来て重賞を勝った。お姉さんもすごいね」と石坂調教師も破顔一笑だ。 次走はクイーンS(7月31日、札幌、GIII、芝1800メートル)で、秋にはエリザベス女王杯(11月13日、京都、GI、芝2200メートル)も視野に入ってくる。遅咲きの良血馬が、妹とともに秋を盛り上げていく。★12日阪神11R「マーメイドステークス」の着順&払戻金はこちらリラヴァティ 父ゼンノロブロイ、母シンハリーズ、母の父シングスピール。黒鹿毛の牝5歳。栗東・石坂正厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績22戦5勝。獲得賞金1億4179万4000円。重賞初勝利。マーメイドSは石坂正調教師、松若風馬騎手ともに初勝利。馬名の意味は「スリランカの女王名。母名より連想」。