第23回
チューリップ賞(5日、阪神11R、GIII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金3500万円、1~3着馬に
桜花賞の優先出走権 =出走16頭)
桜花賞トライアル第1弾は、
池添謙一騎乗で2番人気の
シンハライトが、直線での叩き合いを制して重賞初勝利。無傷の3連勝で本番に向けて弾みをつけた。タイム1分32秒8(良)。2着
ジュエラー、3着
ラベンダーヴァレイまでが
桜花賞(4月10日、阪神、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。
ようやく春めいてきた仁川のターフで、新たな女王候補がかちどきをあげた。
シンハライトがハナ差の大接戦を制し、無傷の3連勝で重賞初制覇。華麗にエスコートした池添騎手は、確かな手応えを口にした。
「着差はギリギリでしたが、しっかり勝ち切れるのは勝負強いなと思います。3連勝はなかなかできない。いいレースだったと思います」
本番と同舞台のトライアル戦。前走はひと息だったスタートを決め、道中は中団外めを追走。最後の直線に向くと、残り300メートルからは1番人気の
ジュエラーとの追い比べ。200メートルを切って内から半馬身ほど前に出られたが、じわじわと差を詰め、測ったかのようにゴールの瞬間、前に出た。
5開催日連続重賞勝利中だったM・デムーロ騎手にも土をつけた鞍上は「『日本人騎手は何をやっているんだ』となっていたと思うので、気合が入りました」と振り返った。
勝ち時計の1分32秒8は、2007年の
ウオッカの記録を0秒9更新するレースレコード。
阪神JFを勝った
メジャーエンブレムが、始動戦の
クイーンC(東京芝1600メートル)をレースレコードの1分32秒5で圧勝しただけに、時計勝負に対応できた意味は大きい。石坂調教師が「本番が楽しみです」と力を込めれば、池添騎手は「これで堂々と挑戦できると思います」と結んだ。負け知らずの
シンハライトが、桜の女王の座を奪いに行く。 (川端亮平)
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