14日の京都11Rで行われた第109回
京都記念(4歳上オープン、GII、芝2200メートル、15頭立て、1着賞金=6200万円)は、ミルコ・デムーロ騎手騎乗の6番人気
サトノクラウン(牡4歳、美浦・
堀宣行厩舎)が好位追走から早めの仕掛けで押し切って完勝。重賞3勝目をマークしたタイムは2分17秒7(重)。
昨秋の大敗がうそのような圧勝劇だ。4コーナーで先頭に並びかける積極策に出た
サトノクラウンがそのまま後続に差を付けて楽々と押し切って完勝。明け4歳の素質馬が、天皇賞・秋17着からの休養明けで完全復活をアピールした。
レースは
スズカデヴィアスが先行。
ワンアンドオンリーと
サトノクラウンが続く。さらに
ミュゼゴースト、
トーセンレーヴなどが好位につけ、人気の
レーヴミストラルは最後方からの競馬となった。道悪で馬場の内外に広がる形となったが、2番手の
サトノクラウンが早めに
スズカデヴィアスをかわしにかかって直線へ。早めに後続との差を広げた
サトノクラウンは、直線に入ってからも脚いろが鈍ることはなく、独走劇。激しい2着を尻目にゆうゆうと押し切り、3度目の重賞Vを成し遂げた。3馬身差の2着は3番人気の
タッチングスピーチ。さらにクビ差の3着が4番人気
アドマイヤデウスだった。
サトノクラウンは、父Marju、母ジョコンダII、母の父Rossiniという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、里見治氏の所有馬。通算成績は7戦4勝。重賞はGIII
東京スポーツ杯2歳S(2014年)、GII弥生賞(15年)に次いで3勝目。
堀宣行調教師、ミルコ・デムーロ騎手ともに
京都記念は初勝利。
M.デムーロ騎手は「強かったです。返し馬では久々でうるさかったですが、スタートしたら全然違う走りでした。この馬場はどうかわかりませんでしたが、先生からは『いい状態』と聞いていましたし、最後まで頑張ってくれました。(馬は)良くなっていると思いますし、これから楽しみです」と初コンビでの完勝に満面の笑みを浮かべていた。
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