24日の中京11Rで行われた第33回
東海テレビ杯東海ステークス(4歳上オープン、GII、ダート1800メートル、12頭立て、1着賞金=5500万円、1着馬に
フェブラリーSの優先出走権)は、
太宰啓介騎手騎乗の4番人気
アスカノロマン(牡5歳、栗東・
川村禎彦厩舎)が2番手追走から抜け出して重賞初制覇を果たした。タイムは1分51秒9(良)。
待ちに待った重賞V。5歳を迎えた
アスカノロマンが2番手追走から力強く抜け出し、初タイトルを手に入れた。ガッツポーズの太宰騎手は約3年半ぶりの重賞Vだ。
レースは予想通り
モンドクラッセが外から先行。
アスカノロマンがガッチリと2番手でマークして、
ダブルスターが3番手に続く。
浜中俊騎手の負傷で
横山和生騎手に乗り替わった人気の
ロワジャルダンは4番手の外を進んだ。淡々とした流れで大きな動きのないまま直線を迎え、前の2頭が後続を引き離す。粘る
モンドクラッセを
アスカノロマンがきっちりとかわし、2馬身差をつけて快勝。7度目の重賞挑戦で初勝利を飾った。2着は2番人気の
モンドクラッセ。
アグネスデジタル産駒のワンツーフィニッシュとなった。
ロワジャルダンは外から伸びたものの、2着と3馬身1/2差の3着に終わっている。
アスカノロマンは、父
アグネスデジタル、母アスカノヒミコ、母の父タバスコキャットという血統。北海道新冠町・新冠タガノファームの生産馬で、豊田智郎氏の所有馬。通算成績は19戦6勝(うち地方1戦0勝)。重賞初勝利。
川村禎彦調教師、
太宰啓介騎手ともに
東海Sは初勝利。
コンビ14戦目で待望の重賞Vを果たした太宰騎手は「逃げ馬は(
モンドクラッセと)分かっていたので、2番手を取ってずっと楽でした。(直線では)後ろを少し離しそうだったので、押し切れると思いました。追い切りのときからずっと具合は良さそうでしたが、レースでは分からないところがありますからね。ただ、きょうは返し馬から雰囲気が良かったですし、強かったですね。人馬ともにまだまだアテにしづらいところがありますが、この馬自身はきょうの勝利でまた力をつけたと思いますし、頑張っていきたいです」と気心の知れたパートナーとのタッグでさらなる活躍を誓っていた。
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