霧
にしのけいご
14日の阪神8Rで行われた第17回阪神スプリングジャンプ(4歳上障害オープン、J・GII、芝3900メートル、13頭立て、1着賞金=4000万円)は、難波剛健騎手騎乗の4番人気サンレイデューク(牡7歳、栗東・高橋義忠厩舎)がゴール寸前で差し切り、重賞2勝目を飾った。タイムは4分22秒8(稍重)。 タマモプラネットが好スタートからハナを切り、軽快に飛越をこなしながら後続を離して逃げを打つ。ダノンゴールドが2番手につけて、その後ろにマサライト、ケイアイドウソジンなどが続き、序盤から中盤は各馬とも無事に飛越。タマモプラネットのリードは徐々に詰まり、最終3コーナーを過ぎてダノンゴールドが先頭を奪う。しかし、序盤のハイペースがたたって先行馬は苦しくなり、4コーナーではソンブレロが先頭。さらに最終障害を飛越するとサンライズロイヤルがソンブレロをかわし、勝利をつかみかけたが、そこに猛追してきたのがサンレイデュークだった。1完歩ごとに詰め寄り、最後にハナ差かわしてフィニッシュ。持ち前の決め手が生きる展開で、2度目の重賞勝ちを果たした。2着は6番人気のサンライズロイヤル。さらに1馬身差の3着が5番人気のソンブレロだった。 サンレイデュークは、父デュランダル、母サンレイククイン、母の父Cozzeneという血統。北海道新ひだか町・岡野牧場の生産馬で、永井啓弐氏の所有馬。通算成績は28戦5勝(うち平地9戦0勝)。重賞はJ・GII東京ハイジャンプ(2014年)に次いで2勝目。高橋義忠調教師、難波剛健騎手ともに阪神スプリングジャンプは初勝利。 難波騎手は「スタートが良くないのは分かっていましたし、自分のレースをしようと思っていました。勝負どころの手応えも良かったですし、残り2つの障害も完歩がバッチリ合って、勢いに乗せながら思い通りのレースができました。ここを叩いてさらに良くなると思いますし、次も楽しみです」と中山グランドジャンプ(4月18日、中山、J・GI、芝4250メートル)に思いを馳せていた。★14日阪神8R「阪神スプリングジャンプ」の着順&払戻金はこちら