28日の阪神11Rで行われた第24回
アーリントンカップ(3歳オープン、GIII、芝1600メートル、12頭立て、1着賞金=3700万円)は、
松岡正海騎手騎乗の9番人気
ヤングマンパワー(牡、美浦・
手塚貴久厩舎)がゴール前の接戦を制して重賞初制覇。関東馬として同レース初勝利を飾った。タイムは1分35秒9(良)。
勝ち馬が3年続けてGI馬に出世している登竜門レースを制したのは、人気薄の関東馬だった。ゴール前で形勢がガラッと変わる大接戦から最後に抜け出したのは
ヤングマンパワー。果敢に西下した関東の1勝馬が大金星を挙げた。
レースは
マテンロウハピネスが外から気合をつけて先行。
エイムハイが2番手につけて、
ネオスターダムが内から3番手を追走する。人気の
ナヴィオンは中団のインからレースを進めた。道中はスローペースで流れ、直線に入ると内を突いた
ネオスターダムが先頭に躍り出る。
マテンロウハピネスも食い下がり、2頭が粘り込みを図ったが、ゴール間際になって
ナヴィオン、
アルマワイオリなど後続が殺到。その大激戦の中からわずかに抜けたのは
ヤングマンパワーだった。道中は中団を追走していたが、馬群の中からじわじわと前に接近。最後の競り合いでグイッとひと伸びして、うれしい重賞初制覇を飾った。クビ差の2着は外に持ち出して追い込んだ5番人気の
アルマワイオリ。ハナ差3着には盛り返した7番人気の
マテンロウハピネスが入っている。
ヤングマンパワーは、父スニッツェル、母スナップショット、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、星野壽市氏の所有馬。通算成績は3戦2勝。重賞初勝利。
手塚貴久調教師、
松岡正海騎手ともに
アーリントンCは初勝利。
デビュー3年目から11年連続の重賞勝ちとなった松岡騎手は「レース前はテンションが高いのですが、ゲートに入ると落ち着いてくれる馬。残り1ハロンまでは横一線で分かりませんでしたが、よく伸びてくれましたね。もともと期待していたし、この先も楽しみです」と会心の重賞勝ちに笑みを浮かべていた。
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