暴君アッキー
霧
きいいろ
蒼馬久一郎
とぅっけ
にしのけいご
8日の京都8Rで行われた第16回京都ジャンプステークス(3歳上障害オープン、J・GIII、芝3170メートル、14頭立て、1着賞金=2800万円)は、中村将之騎手騎乗の2番人気オースミムーン(牡5歳、栗東・小野幸治厩舎)が逃げ切って圧勝し、重賞4勝目をマークした。タイムは3分30秒7(良)。 大外から果敢に先行策に出たのはオースミムーン。トウカイルーチェが2番手に続き、ミヤコデラックス、オベロンなどがその後ろを追走した。3番人気のレッドアーヴィングが2つ目の障害で落馬するアクシデントがあったものの、オースミムーンは速いペースで飛ばし、圧倒的人気を集めたメイショウブシドウは先頭から差のある5、6番手を進む。61キロを背負ったオースミムーンは、スピードに乗った飛越でところどころ不安定になりながらも後続を振り切り、2周目に入ってからも快調に飛ばす。勝負どころの障害もクリアして、大きなリードを保ったまま直線へ。ようやく追い上げてきたメイショウブシドウが2番手に上がったものの、すでに勝敗は決していた。9馬身差をつけて、オースミムーンが1年1カ月ぶりのV。重賞4勝目を飾った。2着がメイショウブシドウで、さらに4馬身差の3着に6番人気のオベロンが入っている。 オースミムーンは、父アドマイヤムーン、母レディクライマー、母の父リアルシャダイという血統。北海道日高町・山際辰夫氏の生産馬で、(株)オースミの所有馬。通算成績は25戦5勝(うち障害14戦5勝)。重賞はJ・GIII小倉サマージャンプ、J・GIII阪神ジャンプS、J・GII東京ハイジャンプ(2013年)に次いで4勝目。小野幸治調教師、中村将之騎手ともに京都ジャンプSは初勝利。 中村騎手は「メイショウブシドウより前で競馬がしたいと思って出していったのですが、思った以上に掛かってしまい、腹をくくってそのまま行かせました。馬の状態がすごく良かったので、この展開でも最後までしっかり走ってくれました」と愛馬の頑張りに敬意を表していた。★8日京都8R「京都ジャンプS」の着順&払戻金はこちら