京都大賞典へ向け、出走馬11頭の追い切りが9日、東西トレセンで行われた。栗東では、
毎日王冠に出走する
スピルバーグの全兄
トーセンラーが、CWコースの併せ馬で鋭く伸びて先着。サンケイスポーツ調教評価『S』をゲットした。
メイショウマンボは坂路を軽快な脚取りで駆け上がった。
トーセンラーがCWコースで躍動した。ラスト1ハロン11秒7(6ハロン83秒5)と鋭く伸び、2週連続で騎乗した
武豊騎手の頬が緩んだ。
「相変わらずいい動きだった。仕上がりはすごくいい感じだね。折り合いも大丈夫だと思う。雨はよくない馬だから、台風が来ないことを願っています」
トーホウストロング(1600万下)を2馬身ほど追走し、向こう正面で行きたがるのをなだめられて直線へ。軽く促されると、あっさりとかわし、1馬身半突き放した。藤原英調教師は「前に馬を置いて折り合いをつけ、しまい重点。理想的な追い切りができた。ユタカが笑っていたし、それでいいんじゃないか」と話す。
前走の
安田記念は不良馬場が影響して14着。今回は【4・2・3・1】と実績十分の京都が舞台だ。
次に見据える
マイルチャンピオンシップ(11月23日、京都、GI、芝1600メートル)連覇が今秋の最大目標。しかし、「ここをしっかり勝つために馬をつくっている。勝って次につなげたい」とトレーナー。必勝態勢だ。 (渡部陽之助)