14日の阪神11Rで行われた第28回セントウルステークス(3歳上オープン、GII、芝1200メートル、15頭立て、1着賞金=5700万円、サマースプリントシリーズ第6戦、1着馬に
スプリンターズSの優先出走権)は、
丸田恭介騎手騎乗の4番人気
リトルゲルダ(牝5歳、栗東・
鮫島一歩厩舎)が好位追走から抜け出してV。重賞2連勝で、サマースプリントシリーズ優勝を決めた。タイムは1分7秒4(良)。
勢いに乗る5歳牝馬が、芦毛の馬体を躍動させて夏の頂点を極めた。サマースプリントシリーズ最終戦を制したのは、
北九州記念の勝ち馬
リトルゲルダ。シリーズ2勝で堂々のVだ。
レースは
アンバルブライベンの逃げに外から
ハクサンムーンがピタリとマーク。
エーシントップと
メイショウイザヨイがその後ろに続き、予想通り速い流れとなる。手応え十分の
ハクサンムーンが直線に向いて前をかわしにかかったが、6番手のインを追走していた
リトルゲルダがスムーズに外に持ち出して馬体を併せる形に。実績馬と上がり馬の叩き合いとなったが、最後は
リトルゲルダが1馬身1/4差をつけて快勝。重賞2連勝で
スプリンターズS(10月5日、新潟、GI、芝1200メートル)の優先出走権を手に入れた。2着は1番人気の
ハクサンムーン。さらに1/2馬身差の3着が2番人気の
エピセアロームだった。
リトルゲルダは、父Closing Argument、母Bijoux Miss、母の父Buddhaという血統の米国産馬で、栗山良子氏の所有馬。通算成績は20戦7勝。重賞はGIII
北九州記念(2014年)に次いで2勝目。
鮫島一歩調教師、
丸田恭介騎手ともに
セントウルSは初勝利。鮫島調教師は12年の
パドトロワに続いて、サマースプリントシリーズ2度目のVとなった。
GII初勝利の丸田騎手は「うれしいのひと言に尽きます。(シリーズ優勝は)もちろん意識していました。関係者からシリーズ3戦目で一番調子がいいと聞いていたので、自信を持って乗りました。GIII、GIIと連勝して、次はGIだと思うので、精いっぱい頑張ります」と満面の笑みを浮かべていた。
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