阪神土曜のメーンは3歳馬の重賞・
毎日杯(GIII、芝1800メートル)。すでに
皐月賞トライアルは終わっているが、ここで賞金を上積みすれば、
皐月賞には中2週で参戦できる。いわば“東上最終便”の一戦だ。過去10年の勝ち馬から
キズナ、
ダノンシャンティ、
ディープスカイ、
キングカメハメハと4頭のGI馬が出ていることからも、必見のレースといえよう。
ゆりかもめ賞勝ちの
ラングレー(栗東・
矢作芳人厩舎、牡)は、中山のような馬場の荒れた小回りよりも、直線の長いきれいな芝コース向き。陣営が阪神コースを選択したのは当然だろう。成長途上で成績にもムラがあるが、前走のように力を出し切ったときは強い。陣営の目標はあくまでもダービーだけに、ここで好結果を出しても
皐月賞に向かわない可能性はあるが、余裕を持って競馬の祭典に向かうためにも賞金は加算しておきたいところだ。
共同通信杯4着の
マイネルフロスト(美浦・
高木登厩舎、牡)は、登録していたフジテレビ賞
スプリングSを見送ってここに矛先を向けてきた。馬場が悪い中山を避けての選択だが、収得賞金1150万円の現状では、春のクラシックに出走できるかどうか微妙。賞金加算を目指して勝負にくるはずだ。
ラジオNIKKEI杯2歳S2着の
アズマシャトル(栗東・
加用正厩舎、牡)は、今期初戦の弥生賞で6着に敗れたが、当時は2カ月半ぶりのレース。叩いての変わり身が見込める。
ほかでは、
きさらぎ賞4着の
ピークトラム(栗東・
橋口弘次郎厩舎、牡)、つばき賞を勝った
ステファノス(栗東・
藤原英昭厩舎、牡)などの走りも興味深い。久々の前走で心身の成長を感じさせた
パドルウィール(栗東・
中尾秀正厩舎、牡)も、未勝利を勝ったばかりだが侮れない存在だ。
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