第49回
金鯱賞(30日、中京11R、GII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝2000メートル、1着本賞金6000万円=出走14頭)
3番人気で
池添謙一騎乗の
カレンミロティックが2番手から早めに抜け出し、重賞初V。
有馬記念に名乗りをあげた。タイム1分59秒6(良)。2着
ラブリーデイ、3着
ウインバリアシオン、4着
トゥザグローリー、10着
オーシャンブルーも有馬参戦。1番人気
メイショウナルトは逃げて14着に沈んだ。
晩秋の中京で、古馬戦線に新星が誕生だ。5歳馬
カレンミロティックが2着に2馬身半差をつけて快勝。重賞初挑戦でタイトル奪取に成功した。
「4角先頭はイメージ通り。切れないけど、長くいい脚を使える馬ですからね。折り合いもついたし、思い通りの競馬ができました」
池添騎手が、会心の騎乗に胸を張った。
1番人気の
メイショウナルトが軽快に飛ばす縦長の展開を、積極的に2番手で追走。直線で早めに先頭に立つと、最後まで脚色は鈍らず、そのまま押し切った。
前走の札幌日経OPで8着に敗れた後、滋賀県のノーザンファームしがらきに放牧。約4カ月ぶりだったが、心身をリフレッシュした効果は大きかった。「牧場でうまく立て直してくれた。直線で(後続を)突き放したし、まだ底を見せていないね」と、平田調教師は目を細めた。
次走は
有馬記念に参戦。2005年に
ディープインパクトを破ってグランプリホースに輝いた父
ハーツクライと同じく、暮れの夢舞台でも大仕事をやってのけるか。 (鈴木康之)
◆蛯名騎手(
ラブリーデイ2着) 「思い通りの競馬ができた。直線は追いつきそうだったけど、勝ち馬にもうひと伸びされてしまった」
◆藤岡康騎手(
ウインバリアシオン3着) 「折り合いがついて、反応もよかった。久々のぶん最後は止まったけど、能力は高いですね」
◆
武豊騎手(
メイショウナルト14着) 「前半少し引っ掛かって、行きたがってしまった」
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金鯱賞」の着順・払戻金はこちら
カレンミロティック 父
ハーツクライ、母スターミー、母の父エーピーインディ。栗毛のセン5歳。栗東・
平田修厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は鈴木隆司氏。戦績21戦6勝。獲得賞金は1億5906万4000円。重賞初勝利。
金鯱賞は
平田修調教師、
池添謙一騎手ともに初勝利。