2日の東京11Rで行われた第2回
アルテミスステークス(2歳牝馬オープン、重賞、芝1600メートル、18頭立て、1着賞金=2800万円)は、
田辺裕信騎手騎乗の2番人気
マーブルカテドラル(美浦・
上原博之厩舎)が直線で差し切り快勝。タイムは1分35秒2(良)。
力強い脚どりで、西に向かう道のりを堂々と駆け抜けた。創設2年目の重賞を制したのは2番人気の
マーブルカテドラル。一枚上のレースぶりで、GI候補に名乗りを上げた。
レースは
ヴィスビーがダッシュ良く先頭をうかがうが、内から二の脚がついた
プライマリーコードが並びかけて2頭が先行態勢。1番人気の
クリスマスはやや行きたがる仕草を見せるのを
武豊騎手がなだめて3番手の外めにつける。
マーブルカテドラルは中団からレースを進めた。直線に向くと、
クリスマスが楽な手応えで前をかわしにかかったが、追ってからの伸び脚が今ひとつ。これに代わって内から
パシフィックギャルが抜け出しを図るが、直線半ばで外に持ち出した
マーブルカテドラルにエンジンがかかると、グイグイと力強く伸びる。粘る
パシフィックギャルをきっちりかわして堂々の重賞Vを飾った。2着は
手塚貴久厩舎の2頭による争いとなったが、わずかに6番人気
パシフィックギャルが先着。3着が5番人気の
ニシノミチシルベだった。
クリスマスは7着に終わっている。
マーブルカテドラルは、父
ダイワメジャー、母
ヘルスウォール、母の父エリシオという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、(有)社台レースホースの所有馬。通算成績は4戦3勝。重賞初勝利。
上原博之調教師、
田辺裕信騎手ともに
アルテミスS初勝利。
田辺騎手は「手応えは良かったです。新潟(2歳ステークス)で先行して、しまいが甘くなってしまったので、直線に向くまで我慢しようと思っていました。着差以上に僕は乗っていて楽でした。鞍ズレするアクシデントがあって抑えにくいところはありましたが、何とかうまく我慢できました。初戦で新馬勝ちさせてもらって、いいものを持っていると思っていましたが、気持ちをどうコントロールできるかが課題でした。ここ2戦は走りも成長していると思います。(次走のGI
阪神ジュベナイルフィリーズについては)メンバーも強くなるでしょうが、僕はこの馬を買っているので、頑張ってほしいです」と暮れのGIに思いを馳せていた。
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