6日の東京11Rで行われた第64回
毎日王冠(3歳上オープン、GII、芝1800メートル、11頭立て、1着賞金=6000万円)は、
福永祐一騎手騎乗の4番人気
エイシンフラッシュ(牡6歳、栗東・
藤原英昭厩舎)が4番手追走から差し切り快勝。タイムは1分46秒7(良)。
唯一のGI馬が格の違いを見せつけた。4番人気の評価に甘んじた3年前のダービー馬
エイシンフラッシュが、海の向こうで走る2頭の年下ダービー馬に負けられないとばかりに快勝。天皇賞・秋連覇に向けて好発進を決めた。
レースは
クラレントが逃げ、
レッドスパーダ、
ミッキードリームが続く。縦長の展開になったものの、折り合いに苦しむ馬が見られるなどペースはスロー。
エイシンフラッシュが離れた4番手につけ、1番人気の
ショウナンマイティは中団の外からレースを進めた。直線に向いても、前半に余力を残した
クラレントと
レッドスパーダが粘りを見せて、“行った行った”の決着かと思われたが、坂を上がってから伸びてきたのが
エイシンフラッシュ。最後はGI2勝馬の決め手をいかんなく発揮して差し切り、秋初戦をきっちりとものにした。外から伸びた6番人気の
ジャスタウェイが2年連続の2着。3着には5番人気の
クラレントが逃げ粘った。
エイシンフラッシュは、父King’s Best、母ムーンレディ、母の父Platiniという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、平井克彦氏の所有馬。通算成績は25戦6勝。重賞はGIII
京成杯、GI
日本ダービー(2010年)、GI天皇賞・秋(12年)に次いで4勝目。
藤原英昭調教師は
毎日王冠初勝利。
福永祐一騎手は01年
エイシンプレストン、10年
アリゼオ、11年
ダークシャドウに次いで
毎日王冠4勝目。
福永騎手は「GIホースの秋初戦ですからね。責任を果たせてよかったです。返し馬で行きたがっていたので、その点では注意しましたが、内からイメージ通りに抜け出せました。僕が知っているのは2歳の頃(萩S4着で1度だけ騎乗経験がある)。その後に日本を代表するトップホースになった馬ですが、6歳でも衰えは感じません。今回は久々で100%の状態ではなかったので、次の天皇賞ではさらによくなると思います」と久々の騎乗で結果を出したことに笑顔を浮かべていた。
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