5日の新潟11Rで行われた第35回新潟大賞典(4歳上オープン、GIII、芝2000メートル、16頭立て、1着賞金=4000万円)は、
藤岡康太騎手騎乗の6番人気
パッションダンス(牡5歳、栗東・
友道康夫厩舎)が直線で抜け出して重賞初Vを決めた。タイムは1分56秒9(良)。2着は3番人気の
アドマイヤタイシで、重賞5戦連続2着となった。
ディープインパクト産駒の素質馬が、ようやくタイトルを手にした。キャリアわずか8戦。長期休養を乗り越えて再び軌道に乗った
パッションダンスが、この新潟で重賞ウイナーの仲間入りだ。
レースは
ダンツホウテイが大逃げを打ち、
テイエムアンコールが離れた2番手を追走。
コスモファントムと
パッションダンスがその直後につける。1番人気の
ナカヤマナイトは後方のインからレースを進めた。ダンツは直線に入って後続にかわされ、好位から
パッションダンスが抜け出しを図る。中団の外から脚を伸ばした
アドマイヤタイシがこれに襲いかかると、直線半ばで
ナカヤマナイトら数頭が馬群の真ん中でゴチャつくシーン。これを逃れた
パッションダンスと
アドマイヤタイシが馬体を離しての競り合いとなったが、最後は
パッションダンスがハナ差先着していた。3馬身離れた3着は4番人気の
ダコール。
パッションダンスは、父
ディープインパクト、母
キッスパシオン、母の父ジェイドロバリーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産で、金子真人ホールディングス(株)の所有馬。通算成績は9戦5勝。重賞初制覇。
友道康夫調教師、
藤岡康太騎手ともに新潟大賞典初勝利。
藤岡康騎手は「(位置取りは)スタート次第だと思っていましたが、うまく出てくれたので、あとはリズム良く運ばせました。すごく手応えが良かったので、周りを見ながら追い出しを我慢していました。2着馬とは内外が離れていたのでどうかと思いましたが、勝てて良かったです。調教でも乗ったのですが、いい馬ですね」と初騎乗での重賞勝ちを振り返っていた。
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