4日の京都11Rで行われた第61回京都新聞杯(3歳オープン、GII、芝2200メートル、16頭立て、1着賞金=5200万円)は、
武豊騎手騎乗の1番人気
キズナ(牡、栗東・
佐々木晶三厩舎)が直線一気の差し切りで重賞2連勝を飾り、大目標の
日本ダービー(5月26日、東京、GI、芝2400メートル)に向けて弾みをつけた。タイムは2分12秒3(良)。
まさに、父
ディープインパクトをほうふつとさせる豪脚だ。前半は最後方を追走していた
キズナが、直線だけの競馬で各馬をごぼう抜き。
毎日杯に続く重賞連勝を決めて、ダービー制覇をグッと近づけた。
レースは
ウインアルザスと
キングデザイヤーの先行争いで幕を開けた。
ペプチドアマゾン、
ヒルノドンカルロが離れた3番手につけて、
キズナは最後方。縦長の展開になり、
キズナは3コーナーでも1頭をかわしただけで場内はざわついたが、4コーナーで外に持ち出すと直線はワンマンショーを演じる。前を行く各馬を楽々とかわし去って
毎日杯に続く重賞連勝。ケタ違いの末脚で、ダービーにリーチをかけた。1馬身1/2差の2着に9番人気の
ペプチドアマゾン、さらに1馬身1/4差の3着が11番人気の
ジャイアントリープ。
ペプチドアマゾンも賞金を上積みして、ダービー出走の可能性がきわめて高くなった。
キズナは、父
ディープインパクト、母キャットクイル、母の父Storm Catという血統。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産で、前田晋二氏の所有馬。通算成績は6戦4勝。重賞はGIII
毎日杯(13年)に次いで2勝目。
佐々木晶三調教師は05年
インティライミに次いで京都新聞杯2勝目、
武豊騎手は87年
レオテンザン、96年
ダンスインザダーク、98年
スペシャルウィーク、99年
アドマイヤベガ、11年
クレスコグランドに次いで6勝目。
武豊騎手は「ゲートで待たされて体勢が悪くなったので出遅れたけど、この馬のリズムで行こうと思った。GO
サインを出してからの反応はよかったし、やっぱり強いですね。ダービーに向けていいレースができた。ますます楽しみになりましたね」と5度目のダービー制覇に向けて手応え十分の口ぶりだった。
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