霧
導師嵐山
第47回フィリーズレビュー(10日、阪神11R、GII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内1400メートル、1着本賞金5000万円、1~3着馬に桜花賞の優先出走権=出走16頭)桜花賞トライアル第3戦は、川田将雅騎乗で3番人気のメイショウマンボが鋭い末脚で差し切り、重賞初制覇を果たした。タイム1分22秒1(良)。1馬身1/4差で2着のナンシーシャイン、さらに1/2馬身差で3着のティズトレメンダスまでの3頭が、桜花賞(4月7日、阪神、GI、芝1600メートル)への優先出走権を獲得。1番人気サンブルエミューズは11着と大敗した。 大切にしてきた血脈の花が開いた。薄曇りの空のもと、メイショウマンボが連勝で重賞初制覇だ。 「前半の流れもあり、あの位置からになりましたが、いいリズムで走れました。楽しみの広がる内容でしたね。いい勝ち方だったと思います」 騎乗停止中の武幸四郎騎手に代わって手綱を取った川田将雅騎手が、誇らしげな表情を見せた。 道中は11番手で力を温存。最後の直線の勝負にかけた。馬群を縫って馬場の外めへ持ち出されると、メンバー最速の上がり3ハロン34秒8の末脚でトップでゴールを駆け抜けた。 祖母メイショウアヤメは1998年のこのレースで2着となり、桜花賞は7着。「アヤメの孫が頑張ってくれた。アヤメの血が生きてきたよ」。飯田明弘調教師は厩舎ゆかりの血統でつかんだ勝利に、笑みを浮かべた。 松本好雄オーナーも「アヤメがいい子供を出すと思っていたんだけど、(重賞勝ちは)孫でね。クラシックに出られるのはうれしい」と満足げだ。 次走は桜花賞。馬混みで我慢する競馬を覚え、自慢の末脚に磨きをかけてきただけに、大一番でも楽しみが持てる。 「いつも最後はよく伸びてくれるからね。オークスの2400メートルくらいになると分からないけど、2000メートルまでは大丈夫だと思う」とトレーナー。血が開花した今、桜の女王の座も手に入れる。 (宇恵英志)阪神11R「フィリーズレビュー」の着順・払戻金★PCはこちら★スマホはこちらメイショウマンボ 父スズカマンボ、母メイショウモモカ、母の父グラスワンダー。鹿毛の牝3歳。栗東・飯田明弘厩舎所属。北海道浦河町・高昭牧場の生産馬で、馬主は松本好雄氏。戦績5戦3勝。獲得賞金は7557万7000円。重賞初勝利。フィリーズレビューは飯田明弘調教師、川田将雅騎手ともに初勝利。