第20回
チューリップ賞(2日、阪神11R、GIII、3歳牝馬オープン国際 指、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金3400万円、1~3着馬に
桜花賞の優先出走権 =出走15頭)3番人気で
武豊騎乗の
クロフネサプライズが鮮やかに逃げ切り、重賞初制覇を果たした。タイム1分34秒9(良)。レースは
桜花賞(4月7日、阪神、GI、芝1600メートル)のトライアルとして行われ、同馬と2着の7番人気
ウインプリメーラ、3着の5番人気
アユサンが
桜花賞への優先出走権を獲得。1番人気
レッドオーヴァルは7着、2番人気
ローブティサージュは9着だった。
小雪の舞う仁川で、桜の女王の座をめぐる戦いに名乗りをあげた。
クロフネサプライズが逃げ切って重賞初制覇。前日1日にドバイ遠征から帰国したばかりの
武豊騎手は、ユーモアたっぷりに愛馬をねぎらった。
「
サプライズ(驚き)だね。正直『意外と走るな』という感じですね。最後までバテる感じがなくて強かったです」
実戦でコンビを組むのは昨年8月のデビュー戦(4着)以来。1週前追い切りに騎乗した際も、馬場が悪かったこともあって決して好感触というわけではなかった。それだけに、成長ぶりに驚いたわけだ。マイペースで逃げて直線でスパート。最後は後続を3馬身半突き放した。「パワーアップしていますね」とユタカは成長を実感する。
田所秀孝調教師は「しまいまでしっかりしていた。これで気分よく本番に向かえる」と笑顔。
武豊騎手も「(
桜花賞では)馬場状態は変わってくると思うけど、楽しみですね」と力を込める。
2歳女王を決める阪神JFクビ差2着のリベンジは
桜花賞で。この強さはもう
サプライズではなく本物だ。 (川端亮平)
阪神11R
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クロフネサプライズ父
クロフネ、母アイアンブリッジ、母の父トニービン。芦毛の牝3歳。栗東・
田所秀孝厩舎所属。北海道新ひだか町・上村清志氏の生産馬で、馬主は畑清介氏。戦績6戦3勝。獲得賞金は7672万5000円。重賞初勝利。
チューリップ賞は
田所秀孝調教師が初勝利。
武豊騎手は2006年
アドマイヤキッスに次ぐ2勝目。