8日の阪神11R第63回朝日チャレンジカップ(G3、芝1800メートル、17頭立て、1着賞金=4000万円)は、秋山真一郎騎手騎乗の6番人気ショウリュウムーン(牝5、栗東・佐々木晶三)が直線で鋭く伸び、重賞3勝目を飾った。タイムは1分46秒6(良)。 好スタートを切ったイケドラゴンがハナを切り、アドマイヤタイシ、フレールジャックなど人気の一角が好位を追走。1番人気のリルダヴァルは後方で脚をためる策に出た。道中は淡々と流れ、馬群は一団となって直線へ。各馬が大きく横に広がり、長い直線を利しての差し比べになったが、秋山騎手と初コンビを組んだ紅一点のショウリュウムーンが末脚を爆発させて、並み居る牡馬をなで切った。クビ差の2着は内で食い下がった4番人気のアドマイヤタイシ。外からよく伸びた13番人気のタガノエルシコがさらにクビ差の3着に食い込み、3連単は90万円を超える波乱となった。1番人気のリルダヴァルは15着に敗れたが、最下位までの17頭が0秒6差にひしめく大混戦。「17着馬が勝ち馬から0秒6差以内」という例は、86年以降でわずか2度目(07年11月17日相模湖特別以来)という珍しいケースだった(降着事例のぞく)。 ショウリュウムーンは、父キングカメハメハ、母ムーンザドリーム、母の父ダンスインザダークという血統。通算成績は22戦5勝。重賞は10年チューリップ賞、11年京都牝馬Sに次いで3勝目。佐々木晶三調教師は、02年タップダンスシチー、07年インティライミに次いで朝日チャレンジC3勝目。秋山真一郎騎手は初優勝。 秋山騎手は「右にモタれるところはありましたが、それでもゴール前は何とかなると思っていました。初騎乗で変な先入観がなかったのもよかったんでしょう。能力の高い馬ですし、いい時に重賞で乗せてもらいました。関係者の方々に感謝したいです」と初騎乗での重賞Vにも謙虚な姿勢を見せていた。阪神11R朝日CCの着順・払戻金★PCはこちら★スマホはこちら