未勝利、コスモス賞を連勝中の
ラウンドワールドが、札幌ダートを単走で直線一杯に追われて1ハロン12秒0(6ハロン83秒4)をマーク。砂上のフットワークは完ぺきと言えないが、具合の良さは十分に伝わってきた。
「上等。ダートでは全然動かないけど、きょうは手前も全部替えてくれたし、自信を持っていける」。前回以上の動きに、騎乗した
岩田康誠騎手も合格点を与えた。
前走のコスモス賞では「新馬(3着)や2走目の走りを忘れていた」と岩田。勝負どころで進んでいかずヒヤヒヤさせたが、ラスト1ハロンで闘志に火がつくと、前を一瞬で抜き去った。「走る気があるのか、ないのか」と松田博調教師も、未熟な走りに苦笑しながらも「いろいろ教えていかなければいけないが、遅生まれ(5月7日)だし、伸びしろが十分あるのは魅力」と、この先の大きな成長を見込んでいる。
今年、
ディープブリランテでダービーを制した岩田に「この馬でGIへ」と言わせる
ディープインパクト産駒。まだまだ成長途上だが、重賞初挑戦でどんなパフォーマンスを見せるのか必見だ。