伊吹雅也
蒼馬久一郎
とぅっけ
第46回札幌2歳S(1日、札幌11R、GIII、2歳オープン国際、馬齢、芝1800メートル、1着本賞金3200万円=出走13頭)好スタートから3番手につけた1番人気グランデッツァが、4コーナー先頭から他馬の追撃を振り切り、重賞初勝利を飾った。タイム1分50秒8(稍重)。今年の桜花賞馬マルセリーナの半弟が、姉に次ぐクラシック制覇への大きな手応えをつかんだ。2番人気ゴールドシップはスタートで立ち遅れながらも、直線で馬群を割って猛追。半馬身差の2着だった。 しぶった馬場も、中1週のきついローテーションも、全く問題なかった。マルセリーナの半弟で、圧倒的1番人気に支持されたグランデッツァが、4コーナー先頭から堂々と押し切った。 「能力は一番だと思っていましたし、他の馬に邪魔されないように、早めに先頭に立ちました。外から(3着の)マイネルロブストが来ましたが、並ばれることはなかったので勝利を確信しました。来春が楽しみです」。秋山真一郎騎手は安堵の表情で振り返る。 スタート直後から3番手につけて、自信満々のレース運び。それでも「馬場が緩くて道中はバランスを崩していましたし、3コーナーでは逆手前で走る場面もあった」と秋山。それらを克服しての勝利に、大物感が漂う。 平田修調教師は「勝ったことで、今後に余裕ができました。短い間隔で3回競馬を使ったので、放牧に出してひと息入れます」と話し、ひとまず充電の方針。来春のクラシックに向けて注目を浴びる存在となっただけに、今後の動向が気になる。(芳賀英敏)