霧
スガダイ
導師嵐山
第44回ステイヤーズS(4日、中山11R、GII、3歳上オープン国際、別定、芝・内3600メートル、1着本賞金6400万円=出走15頭)2番手の内を進んだ松岡正海騎乗の5番人気コスモヘレノスが残り1ハロンで先頭に立ち、外ジャミールの追撃を3/4馬身差封じて重賞初制覇を飾った。3分43秒4(良)。次走は有馬記念(26日、中山、GI、芝2500メートル)。1番人気トウカイメロディは9着。レッドアゲートはレース中に左前浅屈腱不全断裂を発症して、最下位の15着で入線した。 GIIアルゼンチン共和国杯で3着した力は本物だった。格上挑戦の3歳馬コスモヘレノスが好位追走から力強く抜け出し、JRA平地競走で最長となる芝3600メートル戦を堂々と制した。 「2、3番手につけたいと思っていたし、道中の手応えも楽だった。(2周目最後の)直線はどこへ出そうかという感じ」と松岡正海騎手は満足の表情だ。長丁場で各馬の位置取りが何度も入れ替わる激しい展開となったが、それに動じることなく、終始2、3番手を追走。その安定した走りが勝利を呼び込んだ。 菊川正達調教師は開業10年目で待望の重賞初制覇。「感無量です。放牧から戻って、力をつけた感触があった。状態が良ければ有馬記念に行きたい」とグランプリ挑戦を示唆した。 ひと夏を越して、本格化への道をたどり始めたコスモヘレノス。強い3歳馬が、有馬記念でどんな走りを見せるか、楽しみになった。 (片岡良典)