昨年の2歳女王
アパパネが、6日の阪神11R
チューリップ賞(
桜花賞トライアル、GIII、芝1600メートル)で始動する。関東の桜の女王候補は、年末の
阪神JFを優勝した時同様に、早めに栗東トレセンに入り調整中。枠順は〔8〕枠(16)番に決定。
阪神JFも大外枠から戴冠を決めており、余裕の仕上げでも貫禄を見せつける!!
昨年のGI阪神ジュべナイルフィリーズ覇者
アパパネが、
チューリップ賞で2010年の初戦を迎える。今回も年末と同様にレースがある阪神競馬場に近い栗東トレセンに早めに入厩。桜ロードの第一歩を踏みしめる。
「馬房が前走と同じでしたし、環境に慣れるのはすごく早かった。乗ったらピリピリするところは変わっていないけれど、落ち着くべきところは落ち着いていますから。体も少し胴が伸びて大きくなりましたね」
福田好訓調教厩務員は心身の成長を口にする。前走から3カ月足らずでも着実な進歩を見せている。2月18日に美浦から栗東に移動。環境の変化も2度目だけに動じることはなかった。
状態に関しては前走より若干、劣るのは事実。3日の最終追い切りは坂路で4ハロン53秒7-38秒6-12秒3の好時計を余力残しでマークしたが、「最後の1ハロンが少しモタモタしました。休み明けという感じがします」と福田調教厩務員は慎重だ。「前走時は誰が見てもいい、という動きでしたから」。極限に仕上げたGI時と前哨戦では差があってしかるべき。今回でも素軽い脚さばきと伸びのあるフットワークが目を引き、動きは決して悪くない。
最近では、前年の2歳女王となった07年
ウオッカ、09年
ブエナビスタといった名牝は
チューリップ賞を勝ってクラシックを制覇。
阪神JFを1/2馬身の着差以上に強い内容で制した
アパパネにも、そのヒロインたちと同じ道程が望まれる。
舞台は
阪神JF、そして
桜花賞(4月11日、GI)と同じ阪神芝1600メートル。前回の(18)番枠に続き、今回も大外(16)番枠。それでも「不利のあるコース形態ではないし問題はないでしょう。前回より2つ、内に入ったわけですしね」と福田調教厩務員は意に介さない。
アパパネが、大外から名牝への道を突き進む。