伊吹雅也
第45回中日新聞杯(12日、中京11R、GIII、3歳上オープン国際、ハンデ、芝2000メートル、1着本賞金4100万円=出走15頭)佐藤哲三騎乗のアーネストリーが直線で鋭く伸び、1番人気に応えて重賞初制覇を決めた。1分57秒4(良)。今後は休養に入り、来春の産経大阪杯(4月4日、阪神、GII、芝2000メートル)から始動の予定。半馬身差2着に5番人気のドリームサンデーが逃げ粘り、3着に10番人気のチョウカイファイトが入り、3連単は8万6000円超の好配当となった。 まるで計ったかのような末脚が短い直線を切り裂く。アーネストリーが目標に定めた一戦で悲願の重賞初Vを達成だ。 「あの時計で差し切るのだから力を付けている。好位で折り合いがつくようになったのが成長したところ。やっと本格化してきたし、来年はもっと大きい所を狙える」 先週のJCダート(エスポワールシチー)に続く1番人気での2週連続重賞制覇となった佐藤哲騎手は、コンビの成長を実感した。後のGI馬(トールポピー、キャプテントゥーレ)が出走した07年7月の阪神新馬戦(芝1800)を快勝後、骨折放牧で戦線離脱。昨年3月に復帰したが、1戦して再び放牧へ。同年8月から順調に使えるようになった未完の大器がようやく、才能を開花させた。 今後は休養に入り、始動戦は来年の産経大阪杯(4月4日、阪神、GII、芝2000メートル)を予定。重賞ウイナーとなったアーネストリーの反撃がこれから始まる。