第57回中京記念(14日、中京11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝2000メートル、1着本賞金4300万円=出走18頭)秋山真一郎騎乗の単勝15番人気サクラオリオンが、1番人気ヤマニンキングリーをゴール前で力強く差し切り重賞初制覇を決めた。2分0秒4(重)。3着には4番人気レッツゴーキリシマが入り、3連単は25万超馬券となった。 真っ先にゴールへ飛び込んだのは3頭出しの池江郎勢で最も人気薄のサクラオリオンだった。昨年、ようやくオープンに上がった7歳馬が3度目の重賞挑戦で悲願のタイトルを手にした。 「道中も楽に行けたし直線はかわせないかと思ったけど、最後は頑張ってくれましたね」と初騎乗の秋山騎手も驚きの表情だ。53キロの軽量も手伝ったが、直線半ばで襲いかかり、正攻法で1番人気馬を粉砕したのは力を付けた証しである。 「大事に使ってきたのが、今回の結果につながったのかな。次もどこかの重賞を使います」と池江郎調教師。今後も老いて盛んな個性派の走り注目だ。(瀬戸聡)