【クイーンS】レースを終えて…関係者談話2019年7月29日(月) 05:05
◆藤岡佑騎手(ウラヌスチャーム4着)「プラスアルファを引き出せれば、際どいところまで迫れた」
◆武豊騎手(エイシンティンクル5着)「向こう正面まで(ハミを)かんでいるので、折り合いがつけばもっと伸びる」
◆ルメール騎手(サトノガーネット6着)「最後はすごく伸びたけど、少し距離が短いのかも」
◆三浦騎手(フロンテアクイーン7着)「リズムを守って運べましたが、伸びきれませんでした」
◆池添騎手(メイショウショウブ8着)「イレ込みがひどかったが、内容は悪くなかったと思います」
◆藤岡康騎手(シャンティローザ9着)「ゲートで立ち遅れてしまいました」
◆吉田隼騎手(フィニフティ10着)「ワンターンの方がいいかもしれません」
◆荻野極騎手(リンディーホップ12着)「3、4コーナーで手応えが怪しくなってしまいました」
◆菱田騎手(リリックドラマ13着)「徐々にクラス慣れすれば」
◆国枝師(ダノングレース14着)「バテた馬が下がってきて進路をなくした」
★28日札幌11R「クイーンS」の着順&払戻金はこちら |
[もっと見る]
【有名人の予想に乗ろう!】クイーンS 杉本清さんなどの見解を紹介!ヒキが強いのはダレ!?2019年7月28日(日) 10:10
【斬って捨てる!】クイーンS 前走2勝クラス出走馬の好走ゼロ!前走4角2番手以内の馬も苦戦傾向!2019年7月28日(日) 09:20
【血統アナリシス】クイーンS 堅実駆けのルーラーシップ産駒に好レースを期待!連勝中のディープインパクト産駒にも魅力あり!2019年7月27日(土) 17:00
日曜日に行われるクイーンSの出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。
①サトノガーネット
母はノネット賞3着の実績を持つフランス産馬。母父は仏2000ギニーの勝ち馬で、その父フェアリーキングはサドラーズウェルズの全弟。加えて、母母父は欧州ロベルト系と、小柄なディープインパクト産駒ながらも、洋芝適性に優れた血統構成と判断できる。以前はひ弱さが目についたが、フィジカル強化につれ、血筋の良さが顕在化している印象。魅力度の高い1頭だ。
②リリックドラマ
半兄に中山の芝重賞で上位争いを演じたデボネア、叔父にはドバイワールドカップを制したムーンバラッドがいる。ステイゴールド×サドラーズウェルズ系の配合どおり、力を要する馬場の中距離戦が適しているタイプ。札幌芝1800m自体に問題はない。ただし、現状は自分のリズムで運べないと苦しい印象。別定重賞で注文通りに事が進むかどうか。劣勢は否めないだろう。
③フロンテアクイーン
父はスタミナ血統、対照的に母はスピード&仕上がり早タイプと、双方の弱みを補完した配合が大きな特長。その一方で、抜けた要素に欠け、ひと押し足りないレースが続いていた。だが、年を重ねると同時に体型も進化し、父系譲りの馬力を発揮。セカンドクラスの重賞では安定した走りを披露している。他馬が切れを削がれる、洋芝や小回りコースでより力を出すタイプ。有力候補の1頭であることは間違いない。
④ダノングレース
母は伊オークスと伊1000ギニーの勝ち馬。叔母には先日早逝したシーオブクラスや、伊リディアテシオ賞を制したファイナルスコアがいる。ディープインパクト×ダンチヒ系らしい、持続力に優れた芝のマイル~中距離タイプ。母父、祖母の父がともに欧州ノーザンダンサー系で、洋芝適性については申し分がない。仕掛けるタイミングひとつで、上位争い可能とみる。
⑤メイショウショウブ
祖母を基点とする親族に重賞級はいないが、3代母から広がる一族にはアドマイヤムーンなど活躍馬が多数見られる。ダイワメジャー産駒だけに、東京芝2400m→札幌芝1800mの臨戦過程はよさそう。身体能力に長けた母父、持久力に優れた祖母父系の血脈も洋芝コースとマッチする。加えて、負担重量は51キロ。侮れない存在だ。
⑥スカーレットカラー
ヴィクトワールピサ×ウォーエンブレムの組み合わせ。パワーが強調された配合ゆえ、洋芝コースがマイナスに作用することはない。ただし、スタミナ型サンデーサイレンス系×ダート型の構成からして、しぶとさを最大限に活かせる急坂コースのほうがよりベター。そのあたりを鑑みると、前回を超えるパフォーマンスを望めるかどうかについては疑問符がつく。連下の押さえまで、という評価が妥当ではないか。
⑦シャンティローザ
3代母のアレグレッタはアーバンシーやキングズベストを輩出。その牝系にスピード型サンデーサイレンス系のダノンシャンティを重ねた好バランスの配合が特徴。最近の安定した成績をみると、ようやく血統の良さが表れだした印象を受ける。母方の血筋から、力を要する競馬のほうが合うタイプ。洋芝コースはもってこいだろう。ただ、脚質的に開幕週の小回り1800mで間に合うかどうか。圏内争いに加わるには、展開利を願うほかない。
⑧フィニフティ
全兄のステファノスはG1戦線で活躍。一族には英G1クイーンエリザベス2世Sの勝ち馬など多数の活躍馬が並び、牝系の活力と底力については申し分がない。ただ、ステファノスが2~3着を量産しているように、勝ち切る決め脚という点では、やや不安が残る。加えて、相手強化で巻き返しが利きづらい父産駒の傾向を加味すると、準OP大敗後の重賞で一変まではどうか。今回は割引が必要だろう。
⑨リンディーホップ
クイーンSは瞬発力よりも持続力を求められる舞台だけに、持続力に長けたサンデーサイレンス系を父に持つ点は悪くない。とはいえ、ハーツクライ産駒の当該コース成績は、可もなく不可もなし、という水準。母系も、いわゆる「ハズレを出さない」一族で堅実ながらも、アベレージヒッターの印象が強く、一気の相手強化かつ重賞ではパンチが足りない。強調材料に乏しく、今回は厳しい戦いを強いられるのではないか。
⑩ウインファビラス
さきのクイーンエリザベス2世カップを制したウインブライトの全姉。本馬自身が阪神JF2着の実績を持つことや、当該コースにおいて父産駒の成績が良い点は評価できる。一方、阪神JF以降は中山芝以外で好走がないのは気がかり。成長度ならびに能力面で足りない可能性もある。馬場や展開利があったとしても、馬券園内まではどうか。
⑪エイシンティンクル
全兄のエイシンヒカリは香港カップ、仏イスパーン賞とG1を2勝。米G1ホースの伯父を持ち、ファミリーにはサザンヘイローなどの活躍馬が並ぶ。言わずと知れた、ディープインパクト×ストームキャットのニックス配合で、構成的には申し分がない。ただ、気性面の問題を抱えており、1800mはギリギリこなせる範囲。上位争いに加わるには、展開や馬場の助けがほしいところだ。
⑫ウラヌスチャーム
近い親族に大物はいないが、母は息の長い活躍を見せ、2009年の当レースで3着。3代母は北米のG1を6つ制した。芝・ダ不問の牝系にルーラーシップを重ねており、機動力とパワーを兼備した中距離タイプと判断できる。脚質的に開幕週の馬場が課題となりそうだが、配合面から小回りの洋芝適性は高いはず。ここでも好戦可能とみる。
⑬ミッキーチャーム
母、祖母ともにリステッド勝ち馬。近親には欧州の重賞クラスが名を連ね、母父のダンシリ(ダンチヒ系)は、欧州にて種牡馬、BMSの双方で成功を収めている。ガサのないディープインパクト産駒ではあるが、本馬は牝系の影響が強く欧州由来のしぶとさはハイレベルの域。洋芝コースとの相性も良く、持ち味を最大限に活かせる我慢比べに持ち込めば、勝機は十分にある。
⑭カリビアンゴールド
ステイゴールド×ケープクロスの組み合わせ。父から機動力とスタミナ、母父から洋芝適性を受け継ぎ、小回りかつ洋芝向きの先行・マクリタイプに仕上がっている。函館と札幌の芝コースで【1.3.1.0】という成績を残しているのは、その証左とも言えよう。本質は根幹距離のほうがいいのかもしれないが、父産駒ならびに母父が属するダンチヒ系の当該コース成績は上等の部類。完全無視は禁物だ。
ウマニティ重賞攻略チーム |
[もっと見る]