11日の東京4R2歳新馬(ダート1600メートル)は、松岡正海騎手騎乗の11番人気サンヘレナ(牝、美浦・天間昭一厩舎)が中団追走から差し切って勝ち、波乱を演出した。タイムは1分38秒9(稍重)。
ロンドンタウンが先手を取り、トッコディルーチェが2番手。その後ろにファニーヒロインが続き、人気のアジュールローズは中団の馬群からさらに離れた後方を進んだ。縦長の展開になり、直線に向くとトッコディルーチェが2番手から抜け出して先頭に立つ。しかし、中団につけていたサンヘレナが外からグイグイと脚を伸ばして前をのみ込む勢い。大外からようやくエンジンがかかったアジュールローズも猛然と追い上げる。ゴール前は2頭の争いになったが、わずかにサンヘレナがしのぎ切って先着。11番人気の伏兵が新馬勝ちを決めた。クビ差の2着がアジュールローズ。さらに1馬身1/4差の3着に4番人気のトッコディルーチェが粘り込んでいる。
サンヘレナは、父パイロ、母クーニャン、母の父ジャングルポケットという血統。おじマイネルバイカは交流GIII白山大賞典の勝ち馬。
松岡騎手は「スタートは良かったのですが、まだトモがはまってこないので(無理せず)中団から。切れる馬もいると思ったので、あえて早めに抜け出しました」と積極的な内容でのVを振り返っていた。
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