気付けば今年も残り4ヶ月。
年々、早く過ぎると感じるようになった日々が、競馬に参加していると更に早く感じます。
今週で小倉と札幌の開催が終わり、来週からは中央場所(東は新潟ですが…)に競馬が帰ってきます。
当コラムとしては、『夏の上がり馬』を見つけて皆様にお届けできればと考えております。
札幌
8/30
7R シュヴァリエ(牝3・山内研二厩舎)…距離が長かった。ダート自体は問題なく、古馬との斤量差が有るうちには問題なく結果を出してくるだろう。馬格が大きくない点は気になるが、ダート短距離で賞金を着実に稼ぐタイプ。馬格の絡みで斤量にも敏感。減量騎手を配してくれば勝負駆けとみていい。また、これまで経験のない急坂の有るコースが得意な可能性が高い。左回りの中京だと少し割引で、非根幹距離だと3割増し。
新潟
8/31
5R クラウンロベルト(牡2・小野次郎厩舎)…ガチガチのダート血統。新潟外回りで速い脚を見せたために暫くは芝を使われるのだろうが、底を見せるのも早いだろう。小回り、もしくは、急坂の有るコースで底力を争うようなレースで真価を発揮する。今後の成長次第では、ダート重賞を狙えるブライアンズタイム最後の産駒になれるほどの器の持ち主。同世代となら速い時計の決着に対応も。
6R テンカイチ(牡4・大久保洋吉厩舎)…未勝利馬の身ながら中央に籍を残して続戦中。オペラハウスの肌にリンカーンを付けてサドラーズウェルズの4*3クロスを造るクレイジーさに脳汁が溢れて溺れ死しそうなのは筆者だけだろうが、それはそれでいい。レースではいつも出脚がつかずに最後方から。道中で前を追いかけるだけで精一杯のスピードしか有していないためにマクリも打てず、どんなに短い直線でも最後方から追い込む姿は還暦間近の修行僧と見間違うほどで、直線の長い新潟外回りコースに出走が叶い、(筆者が)涙したことは言うまでもない。結果として、現在の新潟で後方一気の追い込みが決まるはずがなかったし、テンカイチは内回り(≒小回り)に適性がある馬だった。だがしかし、新鞍上に脚の使い所を心得た原田和真を迎えたことは評価できる。次に鞍上を据え置いた上で内回り、もしくは小回りコースで芝2200以上の距離に出走する際は、勝ち負けまで期待できる。
9R グレイスフラワー(牝5・宗像義忠厩舎)…斤量が減ったことで行きっぷりが良くなった。これならマイル前後の距離に対応できる。
11R ハナモモ(牝2・金成貴史厩舎)…出遅れた時点で今回のレースは終わっていた。度外視していい。そもそも、中距離に適性がある馬だし、道中のペースが極端に緩むレースを体験させたかったからの出走のように思える。この経験は先々に活きる。得意なコースはなく、どこでもどんな条件でも好走するタイプ。勝ち切るには足りないが2.3着には入線している、他馬の物差になる馬として重宝しそう。
小倉
8/30
3R ハイプレッシャー(牡3・橋口弘次郎厩舎)…勝ち上がるまで時間を要したが、血統的にも奥が深く、上のクラスで即通用する能力の持ち主。距離はあればあるほどいいタイプ。順調に勝ち上がれば菊花賞のダークホースはこの馬だ。
km(けーえむ)※小文字
ウマニティ公認プロ。ウマニティ主催の第2回プロテストで抜群の成績を収めて合格。現在プロ予想家として活動中。
2011年は1300レース超を予想し、回収率134%、収支+428万を達成。2012年もプラス収支を記録した。
情報収集を重視した独特の思考フィルターとU指数を加味したレース分析に定評がある。
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