期間限定でお送りしている【乗り替わり勝負度チェック!】の3回目です。当企画のコンセプトは、1回目の記事にてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2015年以降の結果をもとに集計。今年については前週までが対象
編集部(以下、編) 先週は一番の狙い目ほか、推奨馬が2頭馬券に絡みました。お見事です。
新良(以下、新) いずれも人気サイドだったので偉そうなことは言えませんが、ひとまず結果を残すことができてよかったです。ホッとしています。
編 今週もいい“ネタ”をよろしくお願いします。
新 わかりました。
編 土日を通じて、最も期待できそうな乗り替わりは?
新 土曜日の東京12Rの②ペイシャエヴァーですね。和田騎手(5位)から内田騎手(12位)への乗り替わりです。
編 リーディング順位だけを見ると、下がるかたちになりますね。
新 はい。でも、コース適性を踏まえると、この乗り替わりはプラスになるんです。前走(阪神ダ1400m)の和田騎手のコース勝率は、2015~2017年が8.7%、今年が5.1%。これに対し、今回(東京ダ1300m)の内田騎手の勝率は、2015~2017年が18.0%、今年が21.4%。
編 和田騎手はそれほど得意とは言えないコースで、今年は調子が上がってこない。逆に内田騎手は今回のコースが大得意で、今年はさらに成績を伸ばしている。そういうことですね?
新 おっしゃる通りです。この馬は3勝のうちの2勝を内田騎手とのコンビで挙げているように、コンビ相性もバッチリ。確実にパフォーマンスを上げてくると思います。今回は相手が強いので軸だと狙いすぎかもしれませんが、ヒモには加えておくべきでしょうね。
編 承知しました。もうひとつ、狙い目を挙げるとしたら?
新 日曜日の京都6Rのアタミ。高倉騎手(52位)から武豊騎手(14位)への乗り替わりです。前走(阪神ダ1400m)の高倉騎手のコース勝率は2015年以降、1%台しかありません。今回(京都ダ1400m)の武豊騎手のコース勝率は、2015~2017年が11.7%、今年が35.7%です。
編 今年に入っての好調ぶりが目立ちますねぇ。
新 すごいですよね。もともと得意コースなんですが、今年はとにかく乗れています。アタミはこれまで若手騎手が能力を引き出せなかった馬。今回はベテランの力で一変する可能性もあるのではないかと。人気を落とすようならしめたものです。
編 ありがとうございます。来週もまたよろしくお願いします!
★その他の注目乗り替わり★
土曜新潟9R ⑦ブレイクエース (小崎→丸山)
日曜新潟11R プレシャスエース (横山典→丸山)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
20歳を過ぎたころに競馬を覚え、40代半ばまでは負け組人生を送っていたが、データベースソフト『TARGET』と『ウマニティ』のU指数に出会い、データ馬券に開眼。騎手と種牡馬をメインにした斬新なデータ活用術と馬券購入テクニックを武器に、コンスタントに好配当馬券を的中させる“勝ち逃げ馬券師”へと変貌を遂げる。15年秋に雑誌『競馬最強の法則』でデビューし、翌16年春には単行本『毎週コツコツ勝ち逃げリーマン最強馬券術』(ベストセラーズ)を上梓。現在もデータ馬券研究の日々を送る。10月12日(金)に新創刊された『競馬の天才!』(メディアボーイ)で連載をスタート!
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