16日の東京9R夏木立賞(3歳500万下、芝2000メートル)は、内田博幸騎手騎乗の2番人気キャンベルジュニア(牡、美浦・堀宣行厩舎)がゴール前の激しい競り合いを制してV。デビュー戦に続き、無傷の2連勝を飾った。タイムは2分0秒2(良)。
内からヴァンガードシチーとトーセンカナロアが先行策。3番手以下を引き離して2頭がリードを広げていく。3番手にキャンベルジュニアがつけて、その後ろにスプレンデレ、人気のキングカラカウアも追走。縦長の展開となる。レース中盤に入ると流れは落ち着き、3番手以下も徐々に接近。4コーナー手前からは後方にいたポトマックリバーが一気に外からまくり上げ、4コーナーでは先頭に並びかけた。直線に向くと外に持ち出したキャンベルジュニアも追い出しを待ってからゴーサイン。さらにその外から末脚を伸ばすキングカラカウアと、内で粘るポトマックリバーも懸命に食い下がる。ゴール前は3頭の激しい叩き合いとなったが、最後は真ん中のキャンベルジュニアが両サイドの追撃を振り切ってV。7月生まれのオーストラリア産馬が堂々の2連勝を飾った。クビ差2着がキングカラカウア。さらにアタマ差の3着が3番人気のポトマックリバーだった。
キャンベルジュニアは、父Encosta De Lago、母Melito、母の父Redoute’s Choiceという血統。通算成績は2戦2勝となった。
内田騎手は「いい位置で折り合いを付けることができたね。あまり早めに抜け出すのはどうかと思っていたし、実際にいくらか遊んでいたから、もっとゆっくり行っても良かったかもしれないね。能力は高い馬だし、少しずつでもステップアップしている。次にどんなレースになるかだね」と伸びしろのある南半球産馬の今後に期待をふくらませていた。
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