【アイビスサマーダッシュ】馬場の有利不利、教えます!2018年7月29日(日) 11:05
土曜日の新潟芝のレース結果、近年のアイビスサマーダッシュの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
好天続きに加え、開幕週ということもあってか、土曜日の芝および路盤の状態は絶好。終日、内~中を通る馬に有利な状況と化していた。ただし、完全前有利というわけではない。ペースひとつで差し馬も間に合うフラットな馬場ととらえたほうがいいだろう。
日曜日の降水確率は10%で、降雨の心配はしなくてもよさそう。ゆえに、内めで競馬を進める先行~好位差し有利の状況が続く可能性は高い。ただし、流れ次第では待機勢の差しも届くはず。いずれにしても鋭い決め手を備えていることが肝要。速い上がりに対応できる瞬発力は欠かせない。
アイビスサマーダッシュが行われる芝直線1000mについては、好位からの差しがやや有利とみる。一方で、開幕週の馬場を利した逃げ~先行の大駆けがしばしば見られるのも当レースの特徴のひとつ。前で運びそうな馬のチェックは忘れないようにしたい。
血統的には、スピードとパワーを兼備したノーザンダンサー系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬が優勢。ほか、ボールドルーラー系やプリンスリーギフト系といった、スピード型のナスルーラ系種牡馬を父もしくは母父に持つ馬の奮闘も目立つ。ちなみに、父サンデーサイレンス系は過去10年未勝利の大不振。該当する馬は少なくとも軸馬には不向きと言わざるを得ない。
芝直線1000mで行われた土曜日の9Rは、父あるいは母父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬が1~3着を独占している。この結果を踏まえると、ほぼ例年の傾向を踏襲していると考えてもいいだろう。したがって、ノーザンダンサー系、ボールドルーラー系、プリンスリーギフト系のいずれかに属する種牡馬を父あるいは母父に持つ馬が有利とみるべきだ。
枠順については、外枠優勢であることは周知の通りだが、なにしろ土曜日のメインレース(芝外回り2000m)の勝ちタイムは1分56秒6という超高速馬場。この点を鑑みると、外枠にこだわりすぎるのは考えモノ。少し構えを広くして、4~8枠あたりから軸馬をチョイスするのがベターではないだろうか。
今回の出走馬で条件を満たしているのは、⑦レジーナフォルテ、⑧ラブカンプー、⑪クラウンアイリス、⑫ナインテイルズ、⑮ダイメイプリンセス、⑯ブロワの6頭。ただし、前走1000万組は過去10年2着以内ゼロの低空飛行。よって、⑯を除いた5頭を狙いどころとして推奨したい。
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日曜日に行われるアイビスサマーダッシュの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①アクティブミノル
栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4F51秒5、ラスト1F11秒8の好ラップを馬なりで計測。同じく坂路で行われた最終追い切りでもラスト1F12秒0のラップを記録した。半面、この馬にしては全体時計が遅い印象。動きもこじんまりとしており、変わり身を期待できるかどうかについては疑問が残る。
②ダノンアイリス
この中間は南Wと坂路を併用して丹念な乗り込み。坂路で行われた最終追い切りでは、余力残しでバランスのとれた好ラップをマークした。動き自体も悪くなく、とくに大きなマイナス材料は見当たらない。自身の力を出せるデキにある。
③カラクレナイ
栗東CWで行われた今週の追い切りはビッシリ追われて、ラスト1F11秒台半ばの好ラップを計測。大外を回って出した時計だけに額面以上の価値がある。休養前の動きと比べると少し素軽さに欠けるが、最終追い切りのひと追いで変わってくれば、面白い1頭になるかもしれない。
④ベストマッチョ
2週前、1週前と坂路で好ラップを計測。同じく坂路で実施した最終追い切りでも上々の伸び脚を見せた。攻め巧者だけに、追い切り内容をそのまま鵜呑みにはできないが、良好な状態であることは疑いようがない。
⑤クラウンルシフェル
今週の追い切りは北Cで上がり重点の内容。前回の最終追い切り時よりもラップの刻み方は良くなっているが、お終いの甘さは相変わらずで、特筆できるようなものではない。上昇は感じられず、一変まではどうか。
⑥ラインスピリット
1週前に栗東坂路で4F自己ベストを叩き出すなど、中間の気配は上々。半面、同じく坂路で実施した今週の追い切りはラスト1Fこそ12秒2のラップを刻んできたが、前を向いて走らないうえに舌を出すなど、とにかく見映えが悪い。最終追い切りの内容だけを踏まえると、期待よりも不安のほうが大きい。
⑦レジーナフォルテ
1週前に南Wでラスト1F12秒台半ばの好ラップを馬なりで計時。同じく南Wで行われた今週の追い切りでもマズマズの動きを披露した。小気味いいリズミカルな走りは見ごたえ十分。現状の力を発揮できる仕上がりとみていいだろう。
⑧ラブカンプー
栗東坂路で行われた今週の追い切りは、行きっぷりが良い一方でラストは平凡。とはいえ、春先の最終追い切り時の止まり方と比べたら、しぶとく粘れている印象。この馬なりに順調ととらえてもいいのではないか。
⑨アペルトゥーラ
1週前に坂路で4F52秒8の時計を馬なりでマーク。同じく坂路で行われた最終追い切りも余力残しでラスト1F12秒2の好ラップを計測した。ただし、攻め巧者の同馬にとってこのくらいは日常茶飯事。好調時のような前進気勢にあふれた迫力のある走りは見られなかった。今回は割引が必要かもしれない。
⑩モルフェオルフェ
中1週ということもあってか、坂路で行われた最終追い切りは流す程度の内容。とはいえ、まとまりのあるフォームで駆けるさまはなかなかのもの。馬体も悪くなく、いい状態をキープしているのではないか。
⑪クラウンアイリス
中1週を考慮してか、今週の追い切りは北Cで上がり重点の内容。前回の最終追い切り時と比べて、走破タイムこそ詰めてきたが、肝心の動きはイマイチ。推進力に乏しい走りで、前回から大きく変わった点は見受けられない。相手強化の重賞では厳しいだろう。
⑫ナインテイルズ
今週の追い切りは栗東坂路でビッシリと追われて、2F24秒1、1F11秒8という抜群のラップを計測。良好な状態であることは疑いようがない。ただし、3走前の新潟芝1000m(1600万下)では、今回とほぼ同様の内容にもかかわらず、3着に敗れている。その点については十分な配慮が必要だ。
⑬ノットフォーマル
最終追い切りは南Wで緩めの調整。時計を抑える「走らせない」内容ではあったが、折り合いを欠くメリハリのない走りで、見映えは今ひとつ。調教面のプラス材料は少ないと言わざるを得ない。
⑭レッドラウダ
1週前に栗東坂路でマズマズの時計をマーク&追走先着。今週の追い切りでも及第点の時計を計測した。派手さはないが、気配は決して悪くない。ここ一連のデキは維持できているとみていい。
⑮ダイメイプリンセス
栗東坂路で実施した最終追い切りでは、ラスト12秒1の好ラップを計測。舌を出している点は割引材料だが、最後までしっかりと脚を伸ばしていることについては好感が持てる。マズマズのデキとみていいのではないか。
⑯ブロワ
最終調整は坂路にて単走追いを実施。軽めの内容で時計的には目立たないが、折り合いよく集中力のある走りを見せた。半面、近走の中間内容と比べて大きく変わったところが見受けられないのも事実。自己条件ならいざ知らず、さすがに重賞では苦しいだろう。
⑰ペイシャフェリシタ
この中間は坂路で好ラップを連発。最終追い切りでは、少しフラつくシーンも見られたが、立て直したあとは上々の伸び脚を見せた。調教駆けする馬なので過度の評価はできないが、少なくとも状態面についての不安はない。
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