【関屋記念】データ解析2011年8月2日(火) 05:04
*過去10年が対象
◆重賞実績は必要 まず勝ち馬の10頭を見ると、7頭がすでに重賞勝ち馬。残る3頭中2頭も連対はあった。例外は重賞初挑戦だった01年のマグナーテンのみで、勝ち負けするためには重賞実績は不可欠。2着馬も7頭に重賞3着以内があり、好走実績はほしい。
◆中距離実績馬が好走 直線が長く、ごまかしが利かないコースとあって、純粋なマイラーよりも中距離タイプが強い。勝ち鞍がマイルまでの馬は2着馬に3頭いるだけで、17頭はマイルを超える距離で勝っている。
◆休養馬に注意 ステップは前半5年と後半5年で傾向が異なる。05年までは連対10頭中7頭が夏競馬を使っており、着順も5頭が5着以内と好調馬有利だった。だが、06年以降の10頭で夏競馬を使っていたのは1頭だけ。着順も7頭が6着以下から巻き返しており、春競馬で大敗した馬も侮れない。なお、条件戦からの連対は10年を通じて皆無で大幅減点。
◆4、5歳馬中心 世代別では、4歳が【3・2・5・11】で連対率トップ(・238)。連対数では【3・6・1・37】で9連対(連対率・191)の5歳がトップ。この両世代から狙うのが基本だろう。
◆牝馬は苦戦 牝馬は21頭が出走し、03年1着オースミコスモ以外は3着にも入っていない。“夏に強い牝馬”もここでは苦戦傾向と考えたい。
◆結論◆
中心は2000メートルの重賞勝ちがある5歳馬セイクリッドバレー。ステップ的にもここ2年連続で連対馬を輩出するエプソムC組と申し分ない。スズジュピター、マイネルファルケ、アブソリュートの減点は年齢だけ。7歳のアブソリュートはやや評価を下げる。ヒカルアマランサスは牝馬という以外に減点はないが、ここでは5番手。きさらぎ賞優勝馬ながら、前走が条件戦のレインボーペガサス、重賞、中距離実績のないエアラフォンは減点が大きくなった。 (データ室) |
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【中山金杯】アクシオン有力…血統診断2011年1月3日(月) 05:07
昨年の覇者アクシオンは、大種牡馬サンデーサイレンスの産駒。SS産駒は過去10年に行われた中山芝2000メートル342レースのうち40勝を挙げており、オペラハウスとブライアンズタイムの15勝を引き離して断然のトップだ。この舞台への適性は高い。母系もヘヴンリーロマンス(05年天皇賞・秋)やシルクプリマドンナ(00年オークス)と同じ一族で、優秀なファミリーだ。SS×ノーザンダンサー系の配合は成長力が豊富で高齢でも活躍する馬が多く、エアシェイディ(SS×ノーザンテースト)が9歳時の昨年に日経賞で2着した例もある。年齢的な衰えも気にならず、連覇が有力だ。
SS系種牡馬のアグネスタキオンとスペシャルウィークも、それぞれ同13勝と好成績だ。タキオン産駒ミステリアスライトと、スペシャル産駒ナリタクリスタルにも高い期待を寄せていい。両馬の比較では、母が米GIゲイムリーH勝ちのミステリアスを上とみる。
同じSS系でも、フジキセキ産駒はマイラー色が強い。2000メートルに好実績があるゴールデンダリアだが、血統的には前走の千八の方がいいだろう。モエレビクトリーの父ゴールドヘイローは、地方競馬で活躍馬を出しているようにダート向き。芝で高速決着になると分が悪い。
タニノギムレット産駒はアブソリュート、セイクリッドバレー、ダイワジャンヌの3頭がエントリー。こちらもマイラー色が強いし、馬場が広いコース向きで条件的には微妙。ただし、アブソリュートは同じ一族からスクリーンヒーロー(08年ジャパンC)、ステージチャンプ(95年ステイヤーズS)といった活躍馬が出ているだけに、その底力には注意したい。
コスモファントムの父スティーヴンゴットイーヴンは米GIドンHの勝ち馬で、産駒は05年の米最優秀2歳牡馬スティービーワンダーボーイをはじめ、ダートのマイル前後での活躍が目立つ。ファントム自身は芝の中距離重賞でも活躍しているが、母系も短距離色が濃く、本質的には2000メートルは長い。(血統取材班) |
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【中山記念】アブソリュート中間の調教順調2010年2月24日(水) 05:09
東京新聞杯6着アブソリュートは、この中間も順調だが「冬場なので思ったほど変わってこない。もう少し絞りたいところ」と宗像調教師の表情は硬い。千八は新馬-500万下と連勝。「戸惑うことはないだろうが、次につながればいいと思う」と全体的に控えめなトーンだ。それでもこの後は安田記念(6月6日、東京、GI、芝1600メートル)へ直行の予定。GIへのメドは立てておきたいところだ。 |
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