フサイチホウオー(競走馬)

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写真一覧
抹消  鹿毛 2004年2月16日生
調教師松田国英(栗東)
馬主関口 房朗
生産者ノーザンファーム
生産地早来町
戦績11戦[4-0-1-6]
総賞金14,331万円
収得賞金2,850万円
英字表記Fusaichi Ho O
血統 ジャングルポケット
血統 ][ 産駒 ]
トニービン
ダンスチャーマー
アドマイヤサンデー
血統 ][ 産駒 ]
サンデーサイレンス
ムーンインディゴ
兄弟 トールポピーアヴェンチュラ
市場価格1億500万円(2004セレクトセール)
前走 2008/02/23 京都記念 G2
次走予定

フサイチホウオーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
08/02/23 京都 11 京都記念 G2 芝2200 165928.1815** 牡4 56.0 C.ルメー松田国英 510
(-2)
2.15.3 1.734.9⑫⑫⑮⑮アドマイヤオーラ
08/01/05 中山 11 日刊中山金杯 G3 芝2000 16119.0415** 牡4 56.0 鮫島良太松田国英 512
(0)
2.01.6 0.935.3⑤④⑤⑤アドマイヤフジ
07/11/24 東京 11 JCダート G1 ダ2100 1671416.1511** 牡3 55.0 O.ペリエ松田国英 512
(-4)
2.11.6 4.939.8⑭⑭⑯⑯ヴァーミリアン
07/10/21 京都 11 菊花賞 G1 芝3000 1861111.258** 牡3 57.0 安藤勝己松田国英 516
(0)
3.05.8 0.735.9⑧⑧⑨⑩アサクサキングス
07/09/23 阪神 11 神戸新聞杯 G2 芝2400 157122.4112** 牡3 56.0 安藤勝己松田国英 516
(+8)
2.26.3 1.636.5⑨⑨⑨⑧ドリームジャーニー
07/05/27 東京 10 東京優駿 G1 芝2400 187151.617** 牡3 57.0 安藤勝己松田国英 508
(+2)
2.25.5 1.034.1⑧⑥⑤⑦ウオッカ
07/04/15 中山 11 皐月賞 G1 芝2000 18113.723** 牡3 57.0 安藤勝己松田国英 506
(-10)
1.59.9 0.033.9⑬⑫⑪⑨ヴィクトリー
07/02/04 東京 11 共同通信杯 G3 芝1800 9331.411** 牡3 57.0 安藤勝己松田国英 516
(+10)
1.47.7 -0.034.2④⑥⑤ダイレクトキャッチ
06/12/23 阪神 11 ラジNIK杯 G3 芝2000 11331.811** 牡2 55.0 安藤勝己松田国英 506
(-2)
2.02.1 -0.034.3⑤⑤⑥⑥ヴィクトリー
06/11/18 東京 11 東スポ2歳S G3 芝1800 12442.111** 牡2 55.0 安藤勝己松田国英 508
(0)
1.48.7 -0.134.0フライングアップル
06/10/08 東京 6 2歳新馬 芝1800 14692.311** 牡2 55.0 安藤勝己松田国英 508
(--)
1.50.1 -0.635.6④⑤④ピサノシェンロン

フサイチホウオーの関連ニュース


週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第56回は2007年の共同通信杯優勝馬フサイチホウオーを取り上げる。


ウオッカが制した2007年の日本ダービーの1番人気と言えばフサイチホウオーである。後世には「イケてないダービー1番人気馬」という文脈で語られがちな彼だが、3歳春の期待感は絶大なものがあった。

私的な話。筆者の知人に国内外の競馬にとても詳しい方がいらっしゃったのだが、その方は「何故日本ダービーフサイチホウオーが圧倒的1番人気に推されたのか」というようなことを常々仰っていた。私はその要因について思案し、箇条書きで私見を述べた。概要はこうだ

①父親の2001年の日本ダービージャングルポケットをなぞるローテーションを辿り、その父を上回る成績を残していたこと

②当時はジャングルポケットの種牡馬としての傾向や評価がまだ固まっておらず、自身と同様に府中を得意とする産駒を生み出すだろうと考えられていたこと

③3着に終わった皐月賞の負け方が絶妙であり、東京開催のダービーへ向けて伸びしろを感じさせたこと

④主戦の安藤勝己騎手が「ホウオーにはもう1つ上のギアがある」と発言しており、僅差負けの皐月賞以上の内容が期待されたこと(言うなればブラックタイド現象)

⑤行った行った決着の皐月賞を制したヴィクトリーをはじめとして、この世代の牡馬は層が薄いとみられていたこと(消去法的判断)

桜花賞で敗れた上でダービーに参戦したウオッカの存在について、当時は府中巧者というイメージもなく、ビワハイジなど牝馬参戦の歴史に照らし合わせて軽く扱う向きが識者の中でも大勢だったこと

これら計6点をずらずらと知人に説いたのだが、どうも説得力に欠けたのか納得してもらえなかったようであった。その知人とは現在親交がないため、考えを変えたかどうかは不明である。

2007年の共同通信杯の内容は、フサイチホウオーに対する競馬ファンの“幻想”を強化するのに一役買った。初顔合わせのディープインパクトの半弟ニュービギニングの他、朝日杯FS4着馬フライングアップルや船橋の大物フリオーソといった多彩な面々を向こうに回しながら、伸びやかな末脚でダイレクトキャッチ以下をクビ差抑え込んだレースぶりは着差以上の強さを誇示したと言って良かった。後から考えるとフサイチホウオーには時計面の裏付けがなく、重賞3連勝における着差という意味でも物足りなかったのだが、逆に言えば未完成であるが故に日本ダービーでの伸びしろを見込んだファンは多かったのだと思う。

1995年の皐月賞におけるダイタクテイオーは有名だし、最近だと2021年の菊花賞レッドジェネシス辺りもそうだが、後々振り返ると「?」と思うような1番人気馬というのは今も昔も一定数存在する。しかしリアルタイムで考えれば、それらにも消去法なり血統的裏付けなり人的背景なりオカルトなりといった理由付けがなされているものだ。そして競馬ファンが100人いれば100通りの“競馬私史”がある。私はこれらの思いを大切にしつつ、浅学な自分が考える日本競馬の私史を綴っていく次第である。

フサイチホウオー
牡 鹿毛 2004年生
ジャングルポケット 母アドマイヤサンデー 母父サンデーサイレンス
競走成績:中央11戦4勝
主な勝ち鞍:共同通信杯 ラジオNIKKEI杯2歳S 東スポ杯2歳S

(文:古橋うなぎ)

フサイチホウオーの関連コラム

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桜花賞も勝てなかったウオッカにダービーで◎を打つなんて“本気かよ!”

 あれから、もう3年が過ぎたのかー。
 
いまなら、
「我が予想生命を賭けてウオッカに◎を打つ!!」
そんなふうに書き出すであろう、2007年のダービーのことである。

ディープインパクトが10馬身の大差でぶっちぎる(実際は5馬身だったが)」

と吠えた2005年もうれしかったが、
ウオッカほど衝撃をくれたダービーはない。

決死の覚悟で打った◎はない。

 
断然の1番人気(単勝1・4倍)に推された桜花賞で、
ダイワスカーレットの前に一敗地にまみれたウオッカが、
オークスではなくダービーに挑戦するとの話が伝わったとき、

「牝馬同士の桜(花賞)を勝てなかったのにかよ」

との声を聞いた。

桜花賞を勝ったのならともかく、負けてダービーなんて、何を考えてるのかわからへん」

そう語った関西調教師もいたそうな。

ダービーを迎えるとき、それらはみな、
ウオッカに◎を打った自分に向けられた言葉に思えたあのダービー。

スタート時刻の30分ちょっと前、私はスタンド3階のTBSの放送ブースにいた。

パドックである。

ゆっくりと柔らかく、静かに歩くウオッカを見て、最高の状態と見て取れたし、
どの男馬よりも大きく見えた。

“これで負けたら、◎を打った自分には馬を見る目がないんだ”

とあきらめよう。

そんな覚悟でパドックを去り、8階の実況席へ。

緊張は極度に達していたと思う。

「我山、ウオッカの単勝をもう1万買い足してきてくれ!」

当時出演していた“ウハウハ競馬”の美人キャスターに、
私がこう叫んだのは、スタート時刻まで5分となかったのではあるまいか。

こうすることで自らを勇気付けていたのかもしれない。

それとも“何が何でも勝ってくれ”との切望であったろうか。

 
背筋が冷たくなった。

寒気さえした。

直線半ばで先頭に躍り出る、ウオッカが私に向かって走ってくるように見えた。

それからあとは何も憶えていない。

まさかのまさか、後続の牡馬を3馬身もちぎってしまうなんて。

頭の中が真っ白になり、2着に何がきていたのかもわからない。

 
習性というのは恐ろしいものである。

それでも私は気がつくと、
最終11レースに出走する馬を見に、パドックに向かっていたではないか。

向かって馬を前にしたところで、何かが見える精神状態であろうはずがないのに。

感動の2分24秒5だった。

前週のオークスより1秒近くも速いこの時計は、
ダービー史上の3番めの記録、上がりはあのディープインパクトをしのぐ33秒0。

これじゃあ牡馬勢がついてこれないわけである。

震えがきて当然であった。

単勝1・6倍のフサイチホウオーを向こうに回し、
牝馬のウオッカに堂々の◎が打てた。

これだから競馬はやめられない。


●この年の3歳牝馬のレベルの高さとしつこいまでの桜花賞の復習
 

牝馬同士の桜花賞でさえ手の届かなかったウオッカが、
牡馬17頭を相手に64年ぶりの牝馬のダービー馬になった。

この快挙を予想する引き出しになったのは、
まず第一に2歳暮れの阪神ジュベナイルFである。

ご存知の通り、ウオッカが勝ったのだが、時計はなんと1分33秒1。

この3回阪神開催に古馬オープンの1600メートル戦はなかったのだが、
準オープンの1600万下でさえ1分34秒1でしかなかった。

それをウオッカは2歳12月の時点で1秒もしのぎ、開催全体の一番時計ときた。

信じ難いレベルの高さというべきだろう。

ちなみに、この年の牡馬の朝日杯FSドリームジャーニーは1分34秒4にすぎない。

実に1秒3もの時計差があるのだ、馬場の違いなんて関係なし、
牡馬はとうてい牝馬に及ばないとの考えが、、、。

ウオッカは年が明けてのエルフィンS、チューリップ賞でもマイルを1分33秒台で勝ち、
連勝記録を伸ばしていく。

チューリップ賞ではダイワスカーレットがクビ差の同タイム2着し、
この年の3歳牝馬の圧倒的なレベルの高さをさらに一段とアピールしたのだった。

さて、前記の通り、ウオッカ桜花賞ダイワスカーレットに負けている。

だから、

“桜も勝てないのにダービーだなんて、、、”

と悪評されたりしたのだが、
その負けを知りながら◎を打った私も、

“本気かよ”

とばかりに、陰口をたたかれた。

 
本気も本気、本気で◎を打った理由を話そう。

その理由の一つは、ここまでに書いてきた、
この年の3歳牝馬のレベルの高さにあることは、いうまでもない。
 
 
二つめは桜花賞の2着を負けとして受け取らなかったことー。

ダービーまでの数週間、幾度、桜花賞のビデオを見たことだろう。

その結論は、もちろん勝ってはいないのだが、私の目には負けてもいなかったのである。

 
あの桜花賞、特筆されるべきはダイワスカーレットの安藤勝の仕掛けの絶妙さである。

4コーナーから直線に向いて、ウオッカがスカーレットに並びかけようとする、
アンカツはその一瞬前に、出し抜けをくらわすかのように猛然とGOサイン
一気にウオッカを突き放したのである。

ウオッカは驚いたように外にふくれかげん。

このタイムリーな仕掛けがなければ、果たしてスカーレットは勝てたかどうか。

 
そして、ここからが前記のウオッカの“負けていない”部分なのだが、
一旦は残り200メートル地点では3馬身のセーフティリードを奪われながら、
そこから1馬身半差まで追いすがった脚に、なにやらただならぬものを感じたのだ。

レースのラスト2Fは10秒6の11秒7。

10秒6のところで突き放されたわけだが、
追いすがったウオッカは最後の1Fを11秒4では走っていよう。

しかし、そうした数字とか、記録の優秀さではないのである。

うまく具体性を持って説明できないのだが、もう一度いう。

それでもレースをあきらめず、首を下げて差を詰め、
スカーレットに迫ろうとするウオッカの姿に、
ダービーにつながる、何かを感じたのである。

2頭の上がり3Fは33秒6。

同じ脚を使いながらスカーレットが勝ち、ウオッカが後れを取ったのは、
やっぱりアンカツの仕掛けが絶妙すぎたから。

それがすべてを決めてしまった。

やっぱり、ウオッカは負けていないー。

気がつくと、ダービーで戦う牡馬勢のことを考えていた。

とりわけ、圧倒的な支持を受けそうなフサイチホウオーのことを。

“この馬、本当に強いのか?。本当は強くないんじゃないか”

との疑問である。

ウオッカ◎の背景には、それがあったことも事実である。

確かに、フサイチホウオーが初めて3着に負けた皐月賞は内枠が災いし、
外に出せない不利があった。

それでハナ+ハナの同タイムだから、
負けて強しの内容だった。

それは私自身も認めてはいたが、
日増しに私の心を支配しはじめたは、

“それでも負けは負けだろう。本当に強い馬ってのは他をはじき飛ばしてでもでてくるんじゃないかー。デビューから4連勝したといったって、新馬勝ち以外は小差、僅差の辛勝ばかりじゃないか”

とも考えるようになっていったのである。

ダービーを終えた、その晩だったろうか。

仕事的には同僚であり、ライバルでもある後輩がいった。

「鈴木さん、当分、予想は外しても大丈夫ですよ。ウオッカに◎を打った人に、誰も文句はいいません」

彼は私のダービーの、ウオッカ◎的中を、
それくらい価値あることと祝ってくれたのである。

なおさら、忘れられないダービーとなった。


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フサイチホウオーの口コミ


口コミ一覧
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安藤勝己元騎手の"予言"から、皐月賞で「G1・74連敗男」が!? 162万馬券の大波乱・2007年を再現で急浮上する「大穴馬」─Gambling Journal ギャンブルジャーナル2017年4月14日 7時35分 http://biz-journal.jp/gj/2017/04/post_3123.html

 今週末の皐月賞(G1)開催を受け、元JRAジョッキーの安藤勝己氏が『Sportiva』に寄稿した記事の中で興味深い発言があった。
「今年は、2007年と似ているような気がするね」
 今からちょうど10年前となる2007年といえば、牝馬のウオッカが64年ぶりに日本ダービー(G1)を制した年でもある。当時、自身もダイワスカーレットの手綱を執って桜花賞(G1)を勝利していた安藤氏は、あの時と同じように牝馬のレベルが高く、牡馬のレベルが低い点を指摘。当然ながら牝馬として69年ぶりの皐月賞制覇を狙うファンディーナに本命級の評価を与えている。
 ただ、2007年の皐月賞は三連単162万3250円という大波乱の結果だった。
 勝ったヴィクトリーが7番人気、2着のサンツェッペリンが15番人気、2番人気のフサイチホウオーが3着に入り、1番人気のアドマイヤオーラは4着。穴党としては「歴史は繰り返す」と言わんばかりに、ぜひともこの決着の再現を狙いたいところだ。
 そこで今回は「第2」のヴィクトリー、サンツェッペリンを今年の出走メンバーから推察してみたいと思う。
 まず勝ったヴィクトリーだが、前走はトライアルの若葉S(OP)を1番人気に応えて勝利していた。そうなると、やはり今年の若葉Sを勝ったアダムバローズと行きたいところ。単勝人気も17.3倍の7番人気だった"先輩"と、似たようなところで落ち着くのではないだろうか。
 ただ、もう少し深読みすると、実はヴィクトリーは前々走のラジオNIKKEI杯(G3、現ホープフルS)で、2番人気のフサイチホウオーとクビ差の接戦を演じて2着していた馬。そんな馬が前走1番人気に応えて若葉Sを完勝して出てきた割には、あまりに人気がない。
 この不人気ぶりは、鞍上が岩田康誠騎手から田中勝春騎手に乗り替わっていたことが大きな理由だろう。当時、田中勝騎手は1992年にヤマニンゼファーで安田記念(G1)を勝って以降、JRA・G1を139連敗中。そのあまりに長い連敗記録が話題となっていた。


次のページ JRAのG1を勝った経験がなく現在74連敗中の騎手

 つまり、ヴィクトリーは実力があったにもかかわらず「田中勝騎手が乗る」ということで不当な人気になっていたのだ。
 その線でいくと今年のメンバーでは、クリンチャー(牡3歳、栗東・宮本博厩舎)が最も怪しい。
 ここまで3戦2勝。特に前走のすみれS(OP)を4馬身差で圧勝しているにもかかわらず、メディアの扱いはあまりに軽い。1頭だけすみれSという別路線から来たこともあって、ほぼ謎に包まれている馬でもある。
 前走の内容からも本来もっと注目されてもいいはず。穴馬の域を脱しないのは、鞍上が藤岡佑介騎手という理由も大きいだろう。すでに600勝を上げ、重賞も23勝している藤岡佑騎手だが、未だJRAのG1を勝った経験がなく現在74連敗中である。
 過去には、スーパーホーネットで2度の1番人気もあったものの期待に応えられず。いつの間にか「大舞台で勝負弱い騎手」というイメージがついてしまっている。
 だが、皐月賞で大連敗を脱した「田中勝騎手パターン」だと、この藤岡佑騎手のような存在こそ要注意。ヴィクトリーとクリンチャー、なんとなく名前の雰囲気も似ているような......。
 いや、しかし三連単162万3250円の立役者は、何と言っても15番人気で2着に激走したサンツェッペリンだろう。
 このサンツェッペリンだが、実は1月の京成杯(G3)で皐月賞と同じ中山2000mで重賞を勝っている実力馬である。しかし、前走のスプリングS(G2)で何の見せ場もなく11頭中の8着に惨敗。この敗戦で人気が急落していた。
 このパターン該当する馬は、はっきりしている。


次のページ 「捨てる神あれば拾う神あり」ではないが

 同じく今年の京成杯を勝ったコマノインパルス(牡3歳、美浦・菊川正達厩舎)だ。
 コマノインパルスも京成杯を勝った後、前走は弥生賞(G2)に出走して6着に完敗。主戦だった田辺裕信騎手にも見捨てられ、当時のサンツェッペリンと同じように人気が急落してしまっている。
 だが、「捨てる神あれば拾う神あり」ではないが、本番を迎えたコマノインパルスにとって打ってつけの騎手が鞍上となった。穴男として数々の伝説を残している江田照男騎手である。それも江田騎手の大穴レースの多くは今回と同じ「中山」で演出されており、本人も中山には大きな自信を持っているだけに、大穴の匂いがプンプンしている。
 ついでに2007年に2番人気3着だったフサイチホウオーは共同通信杯(G3)を快勝してからの直行馬ということで、これは素直にスワーヴリチャードでいいだろう。抑えに4着だったアドマイヤオーラも、同じ弥生賞馬のカデナが最も近い存在といえる。
 したがって、1着クリンチャー、2着コマノインパルスからの3着スワーヴリチャード、カデナであれば、当時の三連単162万3250円も再現できるのではないか。2007年の皐月賞にはいなかった"ウオッカ役"のファンディーナの存在は気になるところだが、ここは目をつぶって「歴史の再現」に賭けたい。

 TERAMAGAZI 2014年4月17日(木) 18:45
ダービーの叩き台に落ちぶれた皐月賞(その2) 
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ダービーの叩き台に落ちぶれた皐月賞(その2)

まずは、馬主の思惑、調教師の思惑に触れます。

オルフェーヴルを管理した池江泰寿調教師は、トゥザワールドとトーセンスターダムの超強力2頭出しです。でも、昨年の段階では、実はトゥザワールドは3番手扱い。

アユサン、キズナと同じディープインパクト×ストームキャットのプラチナ配合のサトノアラジンの評価が上でした。それが東スポ杯を単勝1.8倍で5着、ラジオNIKKEI杯を1番人気で3着、共同通信杯を2番人気で3着、500万下ゆきやなぎ賞は何と単勝1.2倍で3着敗退。

サトノアラジンは一気に主役からずり落ち、替わって脚光を浴びたのがトゥザワールドなのです。
池江泰寿調教師はオルフェーヴルで皐月賞は既に勝っているので今さらココで必死にはならない。
あくまで狙いは栄誉ある(しかも優勝賞金2倍以上)ダービーです。

トーセンスターダムがなぜ、トライアル(弥生賞、スプリングS、若葉S)を使わず、きさらぎ賞から直行するのか?
皐月賞はダービーの単なる叩き台だからです。
コレは天皇賞を叩き台にしてジャパンカップ連覇したジェンティルドンナと同じ発想。
(1着賞金は天皇賞秋が1億3,200万円に対してJCは2億5,000万円、2着でも1億円)
トーセンスターダムは関東で走ったことすらありません。
初遠征を兼ねてステップレースに皐月賞を走りダービーを目指すというワケです。
トーセンスターダム。頭は無いですね。

トゥザワールドのジョッキーは川田ユウガ。ハープスターで桜花賞を制し、全国リーディングもトップ。ノッテいます。でもオーナーは社台のキャロットF。社台のクラブ馬主&池江泰寿はサンデーRのオルフェーヴルと一緒で、ダメならすぐに外国人に乗り替わりをするシビアなプロ集団。
川田といえども皐月賞でヘタを撃てば乗り替わり必至なので川田も必死で勝ちに来るでしょう。
頭ならトゥザワールドの方。

【きららぎ賞】
1着馬トーセンスターダムは上記したように皐月賞は叩き台で目標はダービー。
それで勝てる程クラシックは甘くない。
実際、2ヶ月以上の休み明けになるきさらぎ賞組は、90年に優勝したハクタイセイ以来、掲示板すらありません。
ただし、きさらぎ賞の後にトライアルを叩いた馬は、

メイショウサムソン。きらさぎ賞2着→スプリングS1着→皐月賞1着
ドリームパスポート。きらさぎ賞1着→スプリングS3着→皐月賞2着
オルフェーヴル。きらさぎ賞3着→スプリングS1着→皐月賞1着
ワールドエース。きらさぎ賞1着→若葉S1着→皐月賞2着

なので、本気で皐月賞を勝ちに来た馬はトライアルを走っている。
トライアルを使わないトーセンスターダムにとって皐月賞は叩き台に過ぎない。

【共同通信杯】(データは東京開催だった11年を除く過去9回)
2ヶ月の休み明けがキツイのか、勝ったのはゴールドシップだけ。
東スポ杯→ラジオNIKKEI杯→共同通信杯と重賞3連勝で4戦4勝の無敗馬フサイチホウオーですら3着が精一杯。
イスラボニータは東スポ杯、共同通信杯勝ち。フサイチホウオーとイメージが重なります。
(しかも実績は劣っている)

さらにイスラボニータには不安要素が2つもあります。
【中山経験】と【芝2000m経験】です。

中山未経験の馬はヴィクトリー、ゴールドシップが勝ち、トライアンフマーチ、ヒルノダムール、ワールドエースが2着。
芝2000m未経験馬はダイワメジャー、メイショウサムソン、ロゴタイプが勝っています。

しかし、両方未経験で連対した馬は一頭もいません。
イスラボニータ。限りなく危険な人気馬です。
(フジキセキがクラシック未勝利のデータもあるし)

【若葉S】
阪神開催となった00年以降、ノーリーズン(7着)、ヴィクトリー(1着)が優勝。
シックスセンス(4着)、トライアンフマーチ(2着)、ヒルノダムール(2着)が2着、フサイチジャンク(1着)が3着。

アドマイヤデウスの父アドマイヤドンの母は2冠馬ベガでその母父はノーザンダンサー。
3代母の父がノーザンダンサーなので、ノーザンダンサー4×4でスピードの持続力と底力、持久力のある血統。
父アドマイヤドンはミスプロ系なので、持続力と底力がさらに加味されています。
さらに叔父アドマイヤフジは皐月賞5着。ジョッキーはジェンティルドンナを下ろされた岩田ヤスナリ。叔父以上の成績を期待出来そうです。叔父以上の成績を期待出来そうです。

不安材料は重賞初出走ということだが、トライアンフマーチ、フサイチジャンクも重賞初挑戦だった。
全成績【3・1・2・0】で、芝2000mは【3・1・0・0】と底を見せておらず、勝つのは無理でも2着、3着ならアリ。
単勝1.8倍で2着に負けたウインフルブルームの評価はガタ落ちだが、全成績【2・3・1・0】でパーフェクト馬券圏内。
G1朝日杯FS3着、シンザン記念ではミッキーアイルに0秒1差まで迫った実績は侮れない。

■社台の思惑と使い分け■
【社台RH】イスラボニータ、ロサギガンティア、キングズオブザサン
【キャロットF】トゥザワールド、バウンスシャッセ、ハープスター
賞金の足りないロサギガンティアはスプリングSで優先権を獲らなければ皐月賞に出走出来なかったが、イスラボニータは東スポ杯を勝ち賞金が足りていたのでわざわざ出走してロサギガンティアの邪魔をすることを避けた。
バウンスシャッセが桜花賞を回避して皐月賞に出走するのもハープスターがいるから勝てないのを分かっていたから。

さらに言えば、バウンスシャッセの藤沢和雄調教師はダンスインザムード、シンコウラブリィ、スティンガー、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、バブルガムフェローなどG1を多数勝っているが、牡馬クラシックは未勝利。
皐月賞は、昨年のコディーノで3着惜敗。ダービーはシンボリクリスエスとゼンノロブロイが2着、マチカネアカツキが3着。
絶対に勝ち目のない桜花賞にバウンスシャッセを出すより、ロサギガンティアと2頭出しで皐月賞を勝ちたい!そんな気持ちがミエミエ。
社台RHとしても2着賞金からしか狙えない桜花賞より賞金の高い皐月賞で賞金を稼ぎたいワケです。

ロサギガンティア。短期免許切れでミルコが乗れないのは痛い。
相談役こと柴田ヨシトミはクラシック未勝利。皐月賞はタケミカズチで2着が最高成績。
(アドマイヤメインでダービー2着、菊花賞3着)

長くなりました。
【なぜディープインパクト産駒は皐月賞を勝てないのか?】
は明日書きます。

僕TERAMAGAZINEの「JRA全重賞完全データ攻略2014」http://www.amazon.co.jp/dp/4864365725/
には、過去5年の1~3着馬と1番人気で馬券圏外に沈んだ馬の父と母父、前走のデータ(コース・距離・グレード)を全て掲載してあります。その上で、馬券のキモとなるポイント、爆穴パターンも記載しているので馬券攻略の役に立ちます。ご参考にして下さい。

Twitterやってます。
https://twitter.com/tera_chaaaaan

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フサイチホウオーの取材メモ VIP

2008年2月23日 京都記念 G2 15着
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