【山崎エリカのダートグレード攻略】~エンプレス杯(キヨフジ記念)2020
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今年で66回目を迎えるエンプレス杯は、数ある牝馬限定ダートグレードの中でも、もっとも歴史があるレース。かつては砂の女王決定戦の位置付けで、地方競馬のグレード制導入元年(1995年)には、ホクトベガが歴史的大差勝ちを収めたこともありました。しかし、2011年のJBCレディスクラシックの創設や牝馬限定のダートグレードの充実により、ここ数年はレベルが低下。TCK女王盃などのG3と横並びのようなレースとなっています。
TCK女王盃と横並びのようなレースですから、当然、前走TCK女王盃の連対馬が優勢の傾向。JBCレディスクラシックが創設された2011年以降(2012年は、積雪のため開催中止)のこのレースでの成績は、【3・1・2・2】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2014年のワイルドフラッパー、2017年のワンミリオンス。2着の該当馬は、2017年のリンダリンダ。3着の該当馬は、2011年のミラクルレジェンド、2019年のビスカリア。
4着以下だった馬は、2015年のアクティビューティ(4着)と2018年のミッシングリンク(6着)ですが、この2頭には前年のダートグレードで勝っていないという共通項がありました。前年のダートグレードで優勝の実績があるか、ワイルドフラッパーやワンミリオンスのように4戦連続連対しているタイプは信頼してもいいでしょう。
しかし、最有力は、前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績がある馬。このタイプの過去10年の成績は、【2・0・0・0】。該当馬は、2011年のラヴェリータ、2014年のワイルドフラッパー。遡れば2008年にサヨナラとニシノナースコールがワン、ツーを決め、2009年にはニシノナースコールが優勝しているものの、近年は牝馬限定のダートグレードの充実により、中央のオープン特別を経由する馬は滅多にいません。しかし、出走していればかなり有力でしょう。
次いで有力なのは、前年のJBCレディスクラシックの連対馬。JBCレディスクラシックが創設された、翌年の2012年以降のこのレースでの成績は【1・2・0・0】。1着の該当馬は、2012年のミラクルレジェンド。2着の該当馬は、2014年のアクティビューティ、2018年のプリンシアコメータ。牡馬トップクラスが相手のフェブラリーSに目もくれず、ここに出走してくる馬も信頼できることになります。
逆に、一番の穴メーカーは、今回と同距離コースのロジータ記念の連対馬です。ロジ―タ記念は地方の3歳牝馬トップクラスが集う南重賞ですが、2009年には前年のロジータ記念の優勝馬シスターエレキングがこのレースで6番人気で2着入線し、馬連2万1810円、3連単19万180円の高配当を演出したことがありました。また、2013年、2017年も前年のロジ―タ記念の連対馬エミーズパラダイスやリンダリンダが2着入線しています。
なぜ、ロジータ記念の連対馬が地味に活躍するのかというと、コース経験の他、4歳馬は斤量54㎏も出走できるメリットがあるからでしょう。ただし、前記した3頭ともロジータ記念で4コーナー2番手より前から粘った馬たちでした。前がバテたところを差して勝った昨年のクロスウィンドのようなタイプは、通用していないのでご注意を!!
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績馬。
・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
・前走のTCK女王盃で連対した馬。
(前年にダートグレード勝ちの実績があるか、4戦連続連対していることが条件)
●穴馬候補。
・前年のロジ―タ記念の連対馬。
(4コーナー2番手以内から連対した馬が対象)
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2019年2月26日(火) 15:25
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~エンプレス杯(キヨフジ記念)2019~
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今年で65回目を迎えるエンプレス杯は、数ある牝馬限定ダートグレードの中でも、もっとも歴史があるレース。かつては砂の女王決定戦の位置付けで、地方競馬のグレード制導入元年(1995年)には、ホクトベガが歴史的大差勝ちを収めたこともありました。しかし、2011年のJBCレディスクラシックの創設や牝馬限定のダートグレードの充実により、ここ数年はレベルが低下。TCK女王盃などのG3と横並びのようなレースとなっています。
TCK女王盃と横並びのようなレースですから、当然、前走TCK女王盃の連対馬が優勢の傾向。JBCレディスクラシックが創設された2011年以降(2012年は、積雪のため開催中止)のこのレースでの成績は、【3・1・1・2】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2017年のワイルドフラッパー、2017年ワンミリオンス。2着の該当馬は、2017年のリンダリンダ。3着の該当馬は、2011年のミラクルレジェンド。
4着以下だった馬は、2015年のアクティビューティ(4着)と2018年のミッシングリンク(6着)ですが、この2頭には前年のダートグレードで勝っていないという共通項がありました。前年のダートグレードで優勝の実績があるか、ワイルドフラッパーやワンミリオンスのように4戦連続連対しているタイプは信頼してもいいでしょう。
しかし、最有力は、前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績がある馬。このタイプの過去10年の成績は、【4・1・0・0】。1着の該当馬は、2008年のサヨウナラ、2009年のニシノナースコール、2011年のラヴェリータ、2014年のワイルドフラッパー。2着の該当馬は、2008年のニシノナースコール。近年は牝馬限定のダートグレードの充実により、中央のオープン特別を経由する馬は滅多にいませんが、出走していれば積極的に狙えます。
次いで有力なのは、前年のJBCレディスクラシックの連対馬。JBCレディスクラシックが創設された、翌年の2012年以降のこのレースでの成績は【1・2・0・0】。1着の該当馬は、2012年のミラクルレジェンド(1着)。2着の該当馬は、2014年のアクティビューティ(2着)、2018年のプリンシアコメータ(2着)。牡馬トップクラスが相手のフェブラリーSに目もくれず、ここに出走してくる馬も信頼できることになります。
逆に、一番の穴メーカーは、今回と同距離コースのロジータ記念の連対馬です。ロジ―タ記念は地方の3歳牝馬トップクラスが集う重賞ですが、2009年には前年のロジータ記念の優勝馬シスターエレキングがこのレースで6番人気で2着入線し、馬連2万1810円、3連単19万180円の高配当を演出したことがありました。また、2013年、2017年も前年のロジ―タ記念の連対馬エミーズパラダイスやリンダリンダが2着入線しています。
なぜ、ロジータ記念の連対馬が地味に活躍するのかというと、コース経験の他、4歳馬は斤量54㎏も出走できるメリットがあるからでしょう。ただし、前記した3頭とも4コーナー2番手より前から粘った馬たちでした。前がバテたところを差して勝った2009年のタカヒロチャームのようなタイプは通用しないのでご注意を!
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績馬。
・前年のJBCレディスクラシックで連対した馬。
・前走のTCK女王盃で連対した馬。
(前年にダートグレード勝ちの実績のない馬を除く)
●穴馬候補。
・前年のロジ―タ記念の連対馬。
(4コーナー2番手よりも前から押し切っている馬が対象)
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2018年2月23日(金) 17:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~エンプレス杯(キヨフジ記念)2018~
閲覧 1,544ビュー コメント 0 ナイス 13
今年で64回目を迎えるエンプレス杯は、数ある牝馬限定ダートグレードの中でも、もっとも歴史があるレース。近年は牝馬のダートグレードの充実により、TCK女王盃などのG3と横並びのようなレースですが、かつては最強牝馬決定の位置付けで行われていました。地方競馬のグレード制導入元年(1995年)にホクトベガが目が眩むほどの歴史的大差勝ちを収めたことがあまりに有名。
そんなこんなのエンプレス杯の近年の主な対戦図式は、前走TCK女王盃組vs新規参戦組。2~3月はこれまでの実績馬が繁殖入リすることも多く、中央の条件クラスの馬が繰り上がりで出走してくることがしばしばあるのが特徴。前走TCK女王盃組のほうがやや優勢ではありますが、過去10年で見ると意外と人気に応えられていないのも確か。
前走TCK女王盃の連対馬でありながら、このレースで人気を裏切ったのは、2008年のラピッドオレンジ(6着)、2009年のユキチャン(6着)、2010年ウェディングフジコ(5着)、2015年のアクティビューティ(4着)の4頭。この4頭の共通項は、前年の古馬ダートグレードで優勝の実績がなかったこと。昨年のこのレースの覇者ワンミリオンスのように一度は1600万下を含む連勝馬ならばともかく、前記タイプは基本的に信頼できません。前年の古馬ダートグレードで優勝の実績のある馬ならば、2009年のヤマトマリオンや2011年のミラクルレジェンドのように、3着止まりのケースもありますが、3連複の軸馬ならば信頼できるでしょう。
では、エンプレス杯ではどのような馬が最有力かというと、前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績がある馬。このタイプの過去10年の成績は、【4・1・0・0】。1着の該当馬は、2008年のサヨウナラ、2009年のニシノナースコール、2011年のラヴェリータ、2014年のワイルドフラッパー。2着の該当馬は、2008年のニシノナースコール。2011年にJBCレディスクラシックが創設されて以来、中央のオープン特別を経由する馬は滅多にいませんが、出走していれば積極的に狙えます。
次いで有力なのは、前年のJBCレディスクラシックの連対馬。JBCレディスクラシックが創設された、翌年の2012年以降のこのレースでの成績は【1・1・0・0】。これまでの該当馬は、2012年のミラクルレジェンド(1着)と2014年のアクティビューティ(2着)。牡馬トップクラスが相手のフェブラリーSに目もくれず、ここに出走してくる馬も信頼できることになります。
他では、前年のダ2100m以上のG2以上の優勝馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は、【1・2・1・1】。1着の該当馬は、2016年のアムールブリエ。2着は2011年ブラボーデイジー、2015年のワイルドフラッパー、3着は2008年のヤマトマリオン。そして唯一、4着以下だったのは2009年のサヨウナラで、このレースでは5着でした。サヨウナラは長期休養からの復帰戦となった前走のTCK女王盃で勝ち馬と1.9秒差(7着)と大敗していた馬。前走で大敗していないことが条件ならば、信頼できるでしょう。
逆に、一番の穴メーカーは、今回と同距離コースのロジータ記念の連対馬です。ロジ―タ記念は地方の3歳牝馬トップクラスが集う重賞ですが、2009年にのこのレースで6番人気で2着入線し、馬連2万1810円、3連単19万180円のアドバルーンを打ち上げたのが、前年のロジータ記念の優勝馬シスターエレキング。また、2013年、そして昨年も前年のロジ―タ記念の連対馬エミーズパラダイスやリンダリンダが2着入線しています。
なぜ、ロジータ記念組が地味に活躍するのかというと、川崎ダ2100mを経験していることや4歳馬は斤量54㎏も出走できるメリットがあるからでしょう。ただし、前記した3頭とも4コーナー2番より前から押し切った馬たちでした。前がバテたところを差して勝った2009年のタカヒロチャームのようなタイプは、人気どおりの結果しか期待できないのでご注意を!
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の中央のダ1700m以上の古馬オープン特別で3着以内の実績馬。
・前年のJBCレディスクラシックで連対した馬。
・前年のダ2100m以上のG2以上の優勝馬。
(前走、大敗馬を除く)
・前走のTCK女王盃で連対した馬。
(前年にダートグレード勝ちの実績のない馬を除く)
●穴馬候補。
・前年のロジ―タ記念の連対馬。
(4コーナー2番手よりも前から押し切っている馬が対象)
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