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【山崎エリカのG1ナビゲーション】~2017エリザベス女王杯~

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【山崎エリカのG1ナビゲーション】~2017エリザベス女王杯~ | コラム | ウマニティ



過去、荒れた年のエリザベス女王杯は、
「牝馬は気まぐれ」だったから?

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 エリザベス女王杯と言えば、一般的に「ベガベガでもホクトベガ」で有名な9番人気のホクトベガの優勝など、荒れるイメージがあるかもしれません。また、フルゲート24頭だった頃のエリザベス女王杯では、出走馬20頭、断然の1番人気(8枠単枠指定)に支持されたシャダイカグラが20着に敗れて、20番人気のサンドピアリスが優勝したこともありました。この年は、2着馬は10番人気、3着馬は14番人気ですから、この時代に3連単が発売されていたら、どれだけ高配当になっていたことか!!!

 こういった事象から「牝馬は気まぐれ」など、科学的に根拠のないことが、競馬の格言のような形で定着した時期がありました。これはおそらく、人気牝馬で負けた騎手たちが「牝馬は気まぐれだから、わからない」とコメントするのが流行った影響でしょう。私は、当時、競馬を見始めたばかりでしたが、このコメントにとても違和感を覚えました。


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 競馬予想において、仮説や信実を確かめるために、都合のいい情報やデータばかりを収集する方も少なくないと思います。しかし、私はむしろ反証する情報やデータこそが真実を教えてくれるものであり、重要だと考えています。この世にセン馬がいることや、何連勝もして、後の女傑と言われる牝馬がいる事実を考えれば、牝馬が本当に気まぐれであるかどうかがわかるはず。

 私の出した結論は、気まぐれなのは性別よりも個体によるものが大きく、また、それらはかなり少数であるということ。例外を多く許してしまう情報やデータは、なるべく的確に消す馬を積んで、買う馬を決定する競馬予想には使いものにはならないので、削除してしまっていいでしょう。

 また、牝馬は気まぐれ説を取っ払うことで、3歳牝馬限定戦時代のエリザベス女王杯は、荒れるべくして荒れていた事実に気がつきます。当時のエリザベス女王杯は、現在の秋華賞のようなもの。しかし、違うことが大きく2つありました。まず、1つ目は、今よりも育成環境が揃っていなかったために、競走馬のデビュー時期が全体的に遅く、桜花賞オークスに出走できなかった上がり馬が多く出走していたこと。2つ目は、当時は芝2400mで行われていたため、多くの馬が初距離になること。

 この場合も反証する情報やデータとして、当時、本命サイドの決着が多かった菊花賞と比較することが重要になってくるのですが、ここで1つの気づきが生まれます。

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