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前回は自家製種牡馬のパラメータについて、その決まり方をデータから推測しました。
今回は自家製種牡馬のメリットや使う際のポイントについて紹介します。
父と似たパラメータの種牡馬を使える
前回述べたとおり、自家製種牡馬のパラメータの多くは父のパラメータが元になって決まります。つまり、父のパラメータを受け継いだ種牡馬になるということ。
そして、自家製種牡馬は種付け権が5回分あるのが大きなメリットです。1頭生産すると5回分の種付け権を得られるわけですから、単純に種付け権を増やせるようなものです(種牡馬入りできなかったり牝馬が生まれたりといったリスクを差し引いても)。
これにより、貴重な★4や★5の種牡馬からいったん自家製種牡馬を生産して、それをたくさん種付けする……という運用が可能になります。
実際には父より1段階下のパラメータになることが多いため、父と同等の種牡馬というわけにはいきませんが、父がオールAのような高パラメータの種牡馬なら、その仔も十分に高いレベルが期待できます。
▲なかには父のパラメータをすべてそのまま受け継いだ自家製種牡馬も。この馬の父はゼンノエルシド。
独自の血統を持った種牡馬ができる
もうひとつの大きなメリットは、自分で血統を好きに構築できることです。
たとえばダイワメジャーは血統的に完璧な配合が不可能ですが、ダイワメジャーの仔なら、血統次第で完璧な配合ができます。
特定の配合理論を成立させるために自家製種牡馬を用いるのは、大事な手法のひとつです。
配合相手も並行して生産しておく
自家製種牡馬は供用期間が20年間と限られているため、そのあいだに配合相手も用意する必要があります。血統が被ると場合によっては危険な配合になってしまうため、できれば自家製種牡馬とは別に一から血統を作った馬を使いたいところです。
最終的に完璧な配合を作りたい……といった目的があるのなら、なおのこと、繁殖牝馬側もよく計画して血統を構築する必要があります。
以下の血統表は、ダイワメジャー産駒の自家製種牡馬で完璧な配合を計画した例です。
(1)ダイワメジャーの血統のうち、父母父のTeddy系と母母父のHimyar系が、見事な配合用の系統になります。
(2)これを繁殖牝馬側の4系統のいずれかに配置します。Teddy系やHimyar系の直系子孫は少ないため、これらを母父の位置に持つ馬を用いています。
(3)母父の系統「系統1」、母母の系統「系統2」を……
(4)自家製種牡馬側の表中の位置に入れます(系統1と系統2は逆でもOK)。
あとは最終的に面白い配合用系統が7種類以上になるように、残りの箇所に種牡馬や繁殖牝馬を埋めればOKです。こんな感じで、パズルのように血統を組み立てていきます。
今後、自家製種牡馬を使った配合例も紹介していく予定です。
ちなみに……
自家製種牡馬は、何歳で引退してもそこから20年間が種付け可能期間になります。
そのため、配合相手がまだ用意できていない場合など、引退を遅らせて使い始めを先延ばしにするのも手です。
競走馬は10歳になるとレースに出走できなくなりますが、その後も厩舎や牧場に置いておくことはできます。配合相手の準備ができるまで競走馬のままにしておき、準備ができたら種牡馬入りさせるわけです。
ただし、高齢になるとある日突然亡くなってしまう点に注意です。繁殖牝馬と同じく、10歳以上になったらランダムでいつか亡くなる……という仕組みだと思われます。
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○執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後ゲーム攻略記事に携わる。『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)、『ダービースタリオン96全書』(アスペクト)など90年代の作品から、最近の『ダービースタリオンGOLD全書』(KADOKAWA)まで、シリーズ全般の攻略記事を執筆。現在は最新作『ダービースタリオンマスターズ』をプレイし、本サイトで攻略コラムを公開中。
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