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【鈴木和幸G1コラム】 NHKマイルC・出走全馬解説

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●第15回NHKマイルC(GⅠ)出走馬の短評

 
エイシンアポロン

皐月賞は体重6キロ減、いささか仕上げすぎた感じで、本馬場に出てから暴れてうるさかった。これが一つの敗因で、もう一つは距離2000メートルが本質的に長すぎたのだと思う。今回はやんわり仕上げに、1600への距離短縮と巻き返しの好材料がある。11着大敗のあとでもノーマークというわけにはいくまい。

 
エーシンダックマン
   
1400メートルまでの経験しかないし、ここに入ると明らかに実績が足りない。仮に単騎で逃げられ、ペースに恵まれたとしても3着以内に残るのは至難。

 
エーシンホワイティ
    
ダックマンと同じサクラバクシンオー産駒、距離に限界があり、1600メートルはすべて着外だ。前走、ニュージーランドT11着そのままの評価でいい。

 
ガルボ
    
皐月賞13着は休み明け、やや重の馬場も影響したかもしれないが、この大敗は相手強化と2000メートルが長すぎたからとみる。馬体を大きく減らし、イレ込みながらシンザン記念を完勝したように、マイルまでならもっと走れる。前走で戻った体を維持できているので、ギリギリ3着争いには加わってくるかも。

 
キョウエイアシュラ
    
昨夏にデビューから2連勝したが、その後はパッとせず、ひところは完全なスランプだった。しかし、前走のニュージーランドTで4着とようやく復調の兆し。勝ち馬のサンライズプリンスをしのぐ上がり34秒4の脚、今週の好ゲイコに注目すると、電光掲示板には載れる。

 
キングレオポルド
    
休み明けの前2戦に見どころなし、4月10日から今回が3戦めとローテーションもきつい。だからこそまともな追い切りがかけられないわけで、できるなら休ませてやりたい。

 
コスモセンサー
     
アーリントンCの勝ち馬だけに軽視できないところはある。でも、コンスタントに走れるタイプではなく、すでに7戦、このメンバーでは逃げても追い込んでも、変わり身を望むのは酷ではないか。

 
サウンドバリアー
    
桜花賞で大敗、NHKマイルCの好走というと、ピンクカメオが思い出されるが、ピンカメは中間にびっくりするような変わり身、猛ゲイコがあったが、この馬にそれは認められない。苦戦。

 
サンライズプリンス
     
ニュージーランドTは絶対不利といわれる、中山マイルの大外枠をはねのけてのものだけに、勝ち時計の1分32秒9とともに大きな価値がある。これで4戦3勝、唯一の敗戦、スプリングSは出遅れてのもので、実際にはまだ底をみせていない。横山典なら先行してもハイペースに巻き込まれる心配も少なく、Vは大いに有望。

 
シゲルモトナリ
    
前走のオープン特別で2勝めを飾ったばかり、実績不足は否めないものの、前走時を上回る今週の追い切りが目をひいた。使われながら体重が増えていることにもここにきての急上昇ぶりがはっきり。超大穴に一考されていいか。

 
ダイワバーバリアン
    
前走のニュージーランドTは2着ながら、勝ち馬には完敗だった。あのときの2馬身近い差を逆転するのはそう簡単なことではない。坂路の最終追い切りでラスト1F11秒9をマークするなど、さらに一段と充実しているが、サンライズ1着のときの2着までが精いっぱいとみる。

 
ダノンシャンティ
    
毎日杯は周囲を見ながら追い出しを待つといった、余裕しゃくしゃくの勝利。1馬身4分の1の着差以上に強かった。我慢ができたときの末脚はこのメンバーでも屈指のものがある。それは前2戦の上がり33秒台の記録にも証明されている。このあとダービーを目指すとのことだが、今回の方がよりVチャンス。
     
 
トシギャングスター
  
1600メートルは3戦して2着が1回あるが、これはダートでのもの。芝の1600メートルでは勝負になるまい。

 
ニシノメイゲツ
     
ここ4戦、すべて重賞、GⅠにも出走している。この経験はバカにはでにないが、結果は6、5、6、5着だから、力不足は明白。同じように電光掲示板に載ってくれば上々。


・バドトロワ
     
ここまで5戦して3着以下がない。見ようによってはまだかなりの伸びしろがあるともいえる。しかし、これまで一度の重賞経験のない馬が、いきなりのGⅠでは家賃が高すぎる。見送っていい。

 
モンテフジサン
    
ここまでに8戦を消化し、前走がやっとの500万下勝ち。今週の追い切りでは120点をやってもいいくらい動いたが、それでもこのメンバーでは。

 
リルダヴァル
    
皐月賞のパドックを見ながら、改めてヴィクトワールピサのスケールの大きさを目の当たりにし、◎で大正解と。しかし、その一方でかすかに怖さを感じていたのがこの馬である。ヴィクトワールほどのスケールはなくても、前、後躯のバランスのよさは絶品で、決め手の鋭さならこちらが上かもとの思いがあったのである。そう、まったくムダのない、イレ込まないリーチザクラウンといった感じ。この日のギリギリの馬体回復を思わせる中間と今週の好調教。東京のマイルでこそ新味がでるとみれば、人気の2頭、サンライズ、ダノンの強敵になりえよう。
    
 
レト
    
重心を下げて、追えば追うほど伸びるといった、今週の最終追い切り。中間の6Fからの圧巻のケイコと合わせ、驚くほどの上昇カーブを描いている。ニュージーランドTの先着2頭も調子をあげているので、当時の差を詰め、逆転するのは簡単ではないが、かすかな望みはあるとみる。

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