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【ブリーダーズカップフィリー&メアターフ】出走馬全頭の短評

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【ブリーダーズカップフィリー&メアターフ】出走馬全頭の短評 | コラム | ウマニティ

メルボルンカップはボックス勝負で1、3、4着という痛恨の結果(2着ヌケ)となってしまった。2着ハートブレークシティーは能力が一枚足りないと評価し、印を回さなかったことに猛省。ここは気持ちを切り替えて、次なるターゲットに立ち向かいたい。

海外馬券発売レース第三弾となるBCフィリー&メアターフも、メルボルンカップ同様に出走馬全頭の短評を用意したので、ぜひ参考にしていただきたい。

(1)シーカリシ
昨年まで所属したフランスではマルレ賞(GⅡ)を制し、昨年のヴェルメイユ賞(GⅠ)でトレヴの3着がある。アメリカに移籍した今年は2走前のベヴァリーD.S(GⅠ)優勝を含め、ここまで4戦して2勝。後方から末脚を生かす競馬を得意としている。人気が予想されるレディイーライとは同厩舎で、両馬を管理するC.ブラウン調教師はこのレースを2014、15年に連覇しており、ここ4年で3勝。現在、今年のアメリカ調教師ランキングでは1位につけている。

(2)キャッチアグリンプス
デビュー戦はダートで5着に敗れたが、その後に芝で8連勝を記録。そのなかには昨年10月のBCジュヴェナイルフィリーズターフ(GⅠ)、今年7月のベルモントオークス招待S(GⅠ)が含まれる。先手を取る競馬で良績を残しているが、前走のクイーンエリザベス2世チャレンジCS(GⅠ)ではバテて7着に敗退している。

(3)セブンスヘブン
このレースに2頭を送り込むA.オブライエン厩舎のクラシックウイナー。7月の愛オークス(GⅠ)と8月のヨークシャーオークス(GⅠ)を連勝してGⅠを2勝。そのヨークシャーオークスではのちの凱旋門賞馬ファウンドを下しての勝利だった。1600mでも勝利しているが、オールウェザー馬場の下級条件でのもので、5月以降は5戦して2400m付近の距離を使われている。2000mという距離が果たしてどう出るか。

(4)アベンジ
昨年は芝の短距離戦で3勝を挙げたが、芝1600mのGⅢで6着に敗退。それが今年は短距離戦で2連敗したあとに、距離を延ばして芝1600m戦に勝利すると、その後も9月に芝1800mのジョンC.メイビーS(GⅡ)、10月に芝2000mのロデオドライブS(GⅠ)を制し、3連勝でGⅠウイナーの称号を手にした。前走は今回と同じ舞台で1分58秒52の好時計で逃げ切り勝ちを収めている。

(5)アルズギャル
ここまで26戦中25戦で芝のレースを走って8勝。唯一のダート戦は5頭立ての5着に敗れている。前走のE.P.テイラーS(GⅠ)では2番手から抜け出す競馬で5歳秋にしてようやく重賞初勝利を挙げた。今年の充実ぶりは成績が示す通りで、後方から追い込む競馬でシーカリシの2着になった3走前のベヴァリーD.S(GⅠ)など、4月から6戦連続で連対を続けている。

(6)ジペッサ
唯一の重賞勝利は今年7月のドクタージェームズペニーメモリアルS(GⅢ)。芝の1700m戦で逃げ切り勝ちを収めている。その後は8月のベヴァリーD.S(GⅠ)でシーカリシの3着、前走のロデオドライブS(GⅠ)でアベンジの2着に好走。だだし、見方を変えれば、GⅠを勝ち切るだけの力が不足しているとも言える。

(7)センティエロイタリア
昨年に続き2年連続の出走。昨年は好位のインで競馬をしたが、最後は伸びず4着に敗れた。重賞勝ちは昨年にGⅡを2勝。今年はまだ重賞勝ちはないが、前走のフラワーボウルS(GⅠ)では、逃げてレディイーライの2着に粘っている。鞍上のJ.ロザリオ騎手は、2014年のアメリカ騎手リーディング2位。

(8)レディイーライ
2014年8月のデビューから連勝を続け、3戦目のBCジュヴェナイルフィリーズターフ(GⅠ)でGⅠ初勝利。翌年も勝ち続け、7月のベルモントオークス招待S(GⅠ)まで無傷の6連勝を記録した。しかし、その後に釘を踏んだことを原因に両前脚に蹄葉炎を煩い、長期の休養を余儀なくされた。今年8月の復帰戦ボールトンスパS(GⅡ)は2着に敗れたものの、1年以上の休み明けを考えれば上々の結果。続く前走のフラワーボウルS(GⅠ)では復活の勝利を飾った。C.ブラウン調教師とI.オルティスJr騎手は、昨年の優勝馬ステファニーズキトゥンと同じコンビ。

(9)ライアンズチャーム
このレースの前に、オーナーがトーセンの冠で知られる島川隆哉氏になったことでも話題となった馬。ペルーからの移籍馬で、ペルー国内に限ればここまで9連勝(その間にアルゼンチンのGⅠに遠征して9着)していた。ここが移籍後の初戦になる。GⅠ勝ちは昨年、今年に連覇した牝馬限定のパンプローナ大賞(GⅠ、芝2000m)。今年6月の前走パンプローナ大賞では大外からの豪快な追い込みを決めている。

(10)キットキャット
チリ調教馬としてのBC参戦のキットキャットは、チリで芝1700mのポージャデポトランカス賞(GⅠ)と芝2000mのサンティアゴファラベラ競馬クラブ賞(GⅠ)を制覇している。後者では1分56秒台という破格の勝ちタイムを記録した。前走はBCを前にアメリカでスイングタイムSに出走して2着。サンタアニタパーク競馬場の馬場を経験して、本番に臨む。

(11)クイーンズトラスト
イギリスから参戦のクイーンズトラストは、ここまで重賞未勝利の1勝馬。それでも7月のナッソーS(GⅠ)ではGⅠ7勝のマインディングの2着に頑張り、8月のヨークシャーオークス(GⅠ)がセブンスヘブン、ファウンドに続く3着、前走の英国チャンピオンズフィリーズ&メアズS(GⅠ)でも3着となり、ここ3戦はGⅠで好走を続けている

(12)プリティパーフェクト
A.オブライエン厩舎の所属馬で、7月の愛オークス(GⅠ)、8月のヨークシャーオークス(GⅠ)、前走の英国チャンピオンズフィリーズ&メアズS(GⅠ)ではセブンスヘブンと一緒に出走し、レースを先導していた(着順は10着、4着、4着)。2走前のパークヒルS(GⅡ)では逃げ切り目前だったが、ゴール寸前で交わされて2着。それでも相手が昨年の英セントレジャー(GⅠ)を勝った牝馬シンプルヴァーズだけに、その先行力は侮れない。

(13)ヌーヴォレコルト
父のハーツクライドバイシーマクラシック(GⅠ)の優勝馬。その産駒にもジャスタウェイ(ドバイデューティフリー)やアドマイヤラクティ(コーフィールドC)といった海外GⅠ馬がいる。ヌーヴォレコルト自身も昨年12月の香港カップ(GⅠ)でエイシンヒカリの2着という遠征実績の持ち主。日本馬初のBC競走制覇が達成されてもなんらおかしくない。


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ブリーダーズカップフィリー&メアターフの予想一覧はこちらから
※藤田将大のブリーダーズカップフィリー&メアターフ予想は11/5(土)17時頃公開の予定です。

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