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伊吹雅也のPOG分析室 (2016) ~第3回注目POG馬ランキング&入札結果分析~

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 今年も夏季競馬のシーズンと同時に「ウマニティPOG 2016」が開幕。既にJRAでは113頭の2歳馬がデビューし、アンジュシャルマンイブキウインシトリンキャスパリーグクインズサリナマイネルバールマンメモリーミネルバレッドラシーマロジセンスの9頭が勝ち上がりを果たしました。幸先の良いスタートを切った仮想オーナーの皆さん、おめでとうございます。

 もっとも、ゲームはまだ始まったばかり。最終順位に影響するような高額賞金のレースが行われるのはだいぶ先ですし、これから指名枠を埋めていこうと考えているプレイヤーもたくさんいらっしゃるでしょう。今回は、現在行われている第3回以降の入札について指針を示すべく、「注目POG馬ランキング」や第1回入札(6月3日開札)、第2回入札(6月10日開札)の結果を分析してみました。

 まずはプレイヤーの大半が入札の参考にしているであろう「注目POG馬ランキング」の分析から紹介します。「2016/06/13 11:00更新」分のランキングにおける上位100頭を種牡馬別に集計した結果がこちら。

種牡馬 頭数
ディープインパクト 43頭
キングカメハメハ 13頭
ルーラーシップ 10頭
ステイゴールド 6頭
ハーツクライ 5頭
ダイワメジャー 4頭
Frankel 2頭
ヴィクトワールピサ 2頭
クロフネ 2頭
マンハッタンカフェ 2頭
(「頭数」が1頭の種牡馬は省略)

 ご覧の通り、ディープインパクトが圧倒的な“1番人気”です。母系の血統などに多少なりとも見どころがある産駒は、誰かしら指名を考えていると見るべきでしょう。
 2番手は種付けを休止した影響で現2歳世代の産駒数が少ないキングカメハメハ。一般的なドラフトを見ても、“希少価値”の高さから例年よりも注目度が上がっているようです。新種牡馬ながら3位に食い込んだルーラーシップも、キングカメハメハ産駒の少なさを補完する存在として期待されているのかもしれません。

 生産者別に集計した結果は下記の通りとなりました。

生産者 頭数
ノーザンファーム 70頭
社台ファーム 17頭
社台コーポレーション白老ファーム 4頭
(「頭数」が1頭の生産者は省略)

 複数の生産馬が100位以内に入ったブリーダーは社台コーポレーション白老ファーム、社台ファーム、ノーザンファームだけ。さらに、その中でもノーザンファームが圧倒的なシェアを獲得しています。当コラムの第1回で指摘した通り、ノーザンファーム生産馬が優秀な成績を収めているのは周知の事実。しかし、ここまで人気が偏っている点や、「ウマニティPOG」が入札制であることを考えると、他の生産者に目を向けた方が得策である可能性もありそうです。

 最後に調教師別の集計結果もご覧いただきましょう。ただし、まだ競走馬としてJRAに登録されていない馬は、私が調査した範囲内の入厩予定に基づいて集計しておりますので、下記の数字はあくまで参考程度のものとお考えください。

調教師 頭数
池江泰寿 11頭
友道康夫 7頭
藤原英昭 7頭
堀宣行 7頭
角居勝彦 6頭
矢作芳人 5頭
石坂正 4頭
音無秀孝 4頭
国枝栄 4頭
須貝尚介 4頭
藤沢和雄 4頭
池添学 3頭
木村哲也 3頭
佐々木晶三 3頭
萩原清 3頭
高野友和 2頭
松永幹夫 2頭
(「頭数」が1頭の調教師は省略)

 やはり池江泰寿厩舎、角居勝彦厩舎、友道康夫厩舎、藤原英昭厩舎、堀宣行厩舎といった実績あるトレーナーが順当に支持されています。ただ、さすがに種牡馬や生産者ほどの偏りはないので、これらの厩舎にも隠れた(=容易に指名できそうな)素質馬がいるかもしれませんね。

 次に、「注目POG馬ランキング」上位10頭の第1回入札、第2回入札における結果をまとめてご覧いただきましょう。仮想オーナー枠がひとつしかないスペシャルワールドは「落札額」「入札件数」「落札者」を掲載。仮想オーナー枠が順次追加されるGⅠワールド、GⅡワールド、GⅢワールド、オープンワールドは、第1回入札と第2回入札の「平均落札額」をそれぞれ算出してみました。




「注目POG馬ランキング」でトップに立っているトゥザヴィクトリーの2014は、最高位クラスのスペシャルワールドでも9名のプレイヤーが入札する大争奪戦となり、サウスさんが83010万PPで落札。他ワールドの結果を見ても、やはりこの馬が今シーズンの“1番人気”と言って良さそうです。母や兄姉の活躍ぶりに加え、前述したキングカメハメハ産駒の“希少価値”が人気を押し上げたのだと思います。
 これらの馬を今後の入札で狙う場合は、第1回入札や第2回入札の落札額を参考にしたいところ。ただ、ほとんどの馬は第2回入札で落札額が下がっていますし、第1回入札よりも高い値が付く可能性は小さいんじゃないでしょうか。粘り強く入札を続けていけば、意外とお手頃な価格で獲得できるかもしれません。

 もう少し注目度が低い馬たちの“相場”も把握するべく、「注目POG馬ランキング」で100位、200位、300位、400位、500位、600位、700位、800位、900位、1000位となっていた馬たちの入札結果もまとめてみました。



 この表からもお分かりいただける通り、200位くらいまで来るとワールドによっては入札ゼロというケースも増えてきます。さらに、400位前後から下は入札自体が少なくなってきて、奪い合いとなる(=仮想オーナー枠を超える入札がある)ケースはごく稀です。デビューを間近に控えている馬、デビュー戦で好結果を収めた馬はこれから注目度が上がってしまうものの、そうでない馬は“ほぼ獲り放題”と言える今のうちに指名するのが得策でしょう。

「ウマニティPOG」のルールなら、まだ優勝の可能性はほぼすべてのプレイヤーに残っています。これらの分析を参考に、今後の入札方針を再考してみてください。

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