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●三冠切符を取るのはどの馬か!!
今週は三冠の第一関門・皐月賞だ。
過去10年を振り返ると、当然のことながら本流のトライアル組が圧倒的に強い。
弥生賞組が4勝、スプリングS組が4勝、
そして、若葉S組が2勝だから、皐月賞の勝ち馬はトライアル組からと考えていい。
別路線組は2着(1回)、3着(2回)はあっても栄冠を勝ち取るのは難しい。
今年は3月7日の弥生賞をヴィクトワールピサが勝った時点で、
満を持して2週間後のスプリングSに出走してくる2歳チャンピオン・ローズキングダムとの一騎打ちムードが強かった。
ところが、そのローズキングダムがスプリングSでまさかの3着に負けてしまい、
にわかにヴィクトワール“1強”ムードになったのだが、
今度はヴィクトワールの手綱を取る武豊に落馬骨折のアクシデントが。
結局、ヴィクトワールには同厩舎のルーラーシップに乗っていた岩田をスライドさせることで事なきをえた格好だが、
本番前のこの乗り替わりはマイナスの心配こそあれプラスになろうはずがない。
今年の皐月賞戦線はなにやら波乱ムードが漂いはじめている。
とはいえ、ヴィクトワールには皐月賞と同じ舞台、同距離の弥生賞を勝った経験の強みがある。
先週の桜花賞のアパパネがその強みをいかんなく発揮して栄冠をもぎ取ったことをあてはめれば、
ヴィクトワールが三冠の資格馬の最短距離にいるといっていいだろう。
4連勝の勢いがあり、唯一の最多4勝馬でもあるのだから。
難しいのはローズキングダムの評価。
スプリングSの3着をどう見るかである。
休み明けだったし、それでも最後はよく追い込んできているとの見方もあるようだが、
逆に休み明けでの体重減、1勝馬ゲシュタルトにも後れを取ってしまったことへの不安もある。
デビューからの3連勝があまりにも完璧だっただけに、
よけいに心配になってくる。
仮にヴィクトワールに岩田のテン乗りがマイナスに作用して、
キングダムも以前通りの評価ができないとしたら、
他の重賞を勝ってきた馬たちにもチャンスが生まれることになる。
シンザン記念のガルボ、京成杯のエイシンフラッシュ、
共同通信杯のハンソデバンド、きさらぎ賞のネオヴァンドームなど、
これらブッツケで本番を迎える馬たちが、
不利なデータをはねのけて大仕事をやってのけるかも知れない。
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