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『競馬』という名の推理小説 ~第347話皐月賞(謎解き編)

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第347話 「皐月賞


12年 35.8-47.1-38.4 =2.01.3 △5△9▼5 瞬発戦 稍重
13年 34.1-48.1-35.9 =1.58.0 ▼1△1±0 平坦戦
14年 35.6-48.7-35.3 =1.59.6 ▼4△1△3 平坦戦
15年 35.2-48.3-34.7 =1.58.2 ▼4▼3△2 平坦戦

稍重で時計の掛かる馬場で行われた12年を除く近3年は比較的似た様なレース展開となっています。
スタートしてからは速めに流れて急坂と1コーナーへの突入で一旦ペースは落ち着き3コーナーを回った辺りからラストスパートで上り3F勝負という感じになっています。
近年で特徴的なのは1分58秒台が2回もあるように馬場の高速化です。
中山開催最終週なので以前は時計が掛かっていましたが馬場の改善もあり速い時計になっています。基礎スピードという部分は以前よりも重要になったと思われます。
近3年では13年の1着馬ロゴタイプ、3着馬コディーノ、14年1着馬イスラボニータ、2着馬トゥザワールドの4頭はレースレコードを記録していました。
もう一つ、近年では4コーナーで中団よりも後方にいた馬は馬券になっていないということです。
馬場の高速化により以前よりも前が残りやすくなっているかもしれません。
近3年だけに限ると馬券になった馬は全て4コーナー7番手以内の馬でした。
昨年圧巻のパフォーマンスを見せたドゥラメンテは-13-13-11-7という通過順で3コーナーまでは後方にいましたがそこから一気の末脚で突き抜けました。
ちなみにこのドゥラメンテ以外の馬券になった8頭は4コーナー5番手以内の位置取りでした。
ということを踏まえて今年のメンバーについて考察してみます。

サトノダイヤモンド
3戦3勝でどれも圧勝。
この3レース全て「ラスト1F目が加速ラップになっている」という尋常ではない実績の持ち主。
新馬戦、500万下のレースでのスローの瞬発戦ならばそれほどレアケースではないですが、きさらぎ賞(GⅢ)は速い流れにも関わらずラスト1Fが11.3秒でラップギアの▼5△2▼5はかなりのもの。
きさらぎ賞からの直行ローテ、関東への初輸送、先週の桜花賞敗退でのルメールJの過度なプレッシャー辺りが課題になるでしょうか。

リオンディーズ
デビュー2戦目で朝日杯FSを豪快に追い込んでGⅠ制覇となりましたが前走の弥生賞では一転先行策で2着。
負けはしましたが皐月賞に向けてはいい負け方だったかもしれません。
追い込み一辺倒では中山内回りの皐月賞では展開に左右される可能性が高いので先行しても問題はないと判断出来たのは収穫でしょう。
サトノ、マカヒキのディープ産駒ではなくキンカメ産駒で3強の中ではおそらくパワーは一番あるはず。
上りの掛かるレース展開及び馬場になれば浮上するでしょう。

マカヒキ
瞬発戦=斬れはおそらくこの馬が一番。
前走の弥生賞はラップギア±0▼12±0というスローからの瞬発戦で一気に加速した3~4コーナーでも反応良く加速していったので内回りも問題ないでしょう。
3強の中では一番位置取りが後ろになりそうで展開的に不安ありで川田Jへの乗り替わりもマイナスでしょう(川田Jが下手ということではありません)、他の2強の騎手がこの馬に騎乗経験があるというのも有利とは思えません。
これだけ斬れる脚だと重馬場はマイナスの可能性はあります。
週末の天候がどうか?

近年は4番人気以内の馬が3着以内を独占中で5番人気以下の馬で馬券になったのは14年3着のウインフルブルームのみ。
ウインフルブルーム
・ラップギア【瞬3平2消1】
・2-3-1-0で複勝率は100%で重賞でも0-1-1-0と安定
・先行馬
という馬でした。
今年のメンバーではマウントロブソンディーマジェスティの2頭が候補になりそうだがどちらも先行タイプではないのがどうか。

「本命ドリパスの3連単1点予想(木曜時点)」
リオンディーズサトノダイヤモンドマカヒキ
週末は雨予報となっていてなんとなくリオンディーズに運が向きそうな予感。

(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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