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学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。先週のスプリングステークスでは、軸として推奨したロードクエストが3着、相手として妙味有りとみたプランスシャルマンが9番人気4着。特にプランスシャルマンは内田騎手の積極的な騎乗で持ち味を出すことができたと思います(先週のコラムはこちらhttp://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7001)。今週もよろしくお願いします。
今週はいよいよG1高松宮記念。
週中にエアロヴェロシティとダンスディレクターの回避が発表され、難解さを増した1戦となりました。
中京改修後はタフな馬場、直線の長いコースということもあり、「1200mでも1400m型を狙え」などということも良く言われています。これは確かに間違っていないのですが、展開などにより一概的にはいえないと思います。
たとえば、昨年のスプリンターズステークスでは、ハクサンムーンが前半3F34秒1というスローペースの逃げをしたために1400mベストと思えるサクラゴスペルの脚が貯まり、馬群が凝縮したためウキヨノカゼの捲りが決まりました。
これと逆の現象が起こったのが昨年のヴィクトリアマイルです。これまでのヴィクトリアマイルはスローペースになり、マイル戦なのにも関わらず中距離馬の脚が貯まり、中距離馬の差し込みが決まっていました。しかし昨年のヴィクトリアマイルでは1400m型であるミナレットの逃げによりペースが締まり、1800m型というよりは1400m型のストレイトガールが勝利しました。
今年の高松宮記念は、ハクサンムーンが前哨戦のオーシャンステークスで前半3F32秒7の逃げで結果を残したことである程度締まった流れが予想されます。となると、1400m、マイル寄りに適性がある馬の脚が貯まらずに、生粋のスプリント適性が求められることになると考えます。
●スプリンターらしい逃げで
この前提で注目したいのはやはりハクサンムーン。スタートしてからのダッシュ力、あの天性のスピードはおそらく母母メガミゲランのTom Fool5×6から受け継いでいるものだと思いますが、このスピードこそが生粋のスプリンターの証であると思います。ロードカナロアの2着に好走した3年前のスプリンターズステークスでは前半3F32秒9、前走のオーシャンステークスは前半3F32秒7の逃げ。馬場差や風向きなどがあり一概には言えませんが、1200mらしいペースでこそ好走していることも、この馬がスプリンターであることを証明していると思います。このように最もスプリンターらしい馬がスプリンターらしい逃げをすれば結果を残しているわけで、今回も大外枠からであれば競馬はしやすいだろうし悲願のG1制覇に期待したいです。
●魅力的な配合で父の後継者に
前走から一転2枠4番の好枠を引き当てたビッグアーサーはサクラバクシンオー産駒。サクラバクシンオー産駒父サクラユタカオーが天皇賞(秋)などを制した中距離馬で、Nasrullah3×4、父父Princely Giftもスピードが持ち味ではありますが、パワーで突進するような硬派なスピードではなく、柔らかな、美しいスピードを伝えます。そのため、グランプリボスやサンクスノートのような1200mよりも少し長めの距離を走る馬も輩出しますし、母からパワーを取り込めばベルカントやカノヤザクラのようなパワースプリンターも輩出します。ビッグアーサーの場合は母がNureyev≒Sadler’s Wells3×2というワークフォースのような、エルコンドルパサーのような強力な近親配合からパワーを受け継いでいて、ムッチリとした馬体を見てもスプリンターです。前走は枠の差ですし、血統的な期待を込めても相手筆頭に挙げたいです。
●世界的な超良血馬
アルビアーノは直仔に種牡馬トワイニング、他にもForeign CournerからはGreen Desert→Cape Cross、ダークシャドウ、バラダからはワンアンドオンリー、グレイトジャーニー、ノーザリーズン、Aquilegiaからはジェンティルドンナの母父として有名なBertoliniらを輩出している超名門Coutly Dee牝系で、本馬は日本ではヤマニンパラダイス→ヤマニンセラフィム母子が有名なAltheaの分岐。しかもそのAltheaにDanzig→Unbridledと超一流種牡馬が配されている良血馬で、パドックでの気品ある姿は良血ならではのものでしょう。前走のパフォーマンスは能力の高さを証明したものではありますが、あのハクサンムーンの作る流れについていけないあたりがスプリンターではないことを証明しているともいえ、1200mのG1を勝ち切るイメージが湧きません。しかし、超良血馬ですから3番手以下には落とせません(ちなみに筆者はNHKマイルカップでもマイルチャンピオンシップでも◎でした)。
●中京替わりはプラスか
前走のオーシャンステークスで重賞初制覇を決めたエイシンブルズアイは、Sir Gaylord≒Secretariat5・5×5・5、Secrettame≒Weekend Surprise4×4とも表記でき、この血統は柔らかさ≒緩さを伝えるので、徐々に筋力がついてきて距離適性が短いところにシフトしてきたのも納得といえます。直線の長いコースの方が良いタイプだと思うのでここは好走の可能性は高そうです。
●1200mでは頂点を極められない
ミッキーアイルはハーツクライやダイヤモンドビコーと同じMy Bupers牝系で、母はBusanda7×7などを持つパワー型。ディープインパクトにこのようなパワー型を配してもスプリンターにせずマイラーに出ることが多いですし、場合にによっては中距離をこなすタイプをも輩出してしまうのがスーアーサイアー、ディープインパクト。だからやはりミッキーアイルはスプリンターではないし、確かに気性面では1200mの方が走らせやすいのかもしれないけれど、この距離で頂点を極めることは厳しいでしょう。ここも好走止まりだと思います。同じディープインパキト産駒のウリウリも、1400mベスト型なので1200mならば脚が貯まるスローペースの方が好走しやすく、この枠だと流れ込んでの掲示板止まりかなという読みです。
●紐で抑えたい
スノードラゴンはサッカーボーイやステイゴールド、ショウナンパンドラ、タマモ○○〇プレイなどを輩出する名門ロイヤルサッシュ牝系で、スプリントG1覇者まで輩出したのは牝系の優秀さを思い知らされました。やはり直線の長い中京替わりでは侮れない1頭。ブラヴィッシモは最内枠で横山典弘騎手であれば面白そうです。
【まとめ】
出走馬の中でG1級のスプリンターは?と問われれば、ミッキーアイルもアルビアーノもスプリンターではないし、ローレルベローチェでは器不足だから、ハクサンムーンとビッグアーサーということになる。スプリントGIでスプリントG1らしい流れが予想されるのであれば三連系の馬券を買うのであれば別だが、ここではハクサンムーンとビッグアーサー、G1級のスプリンター2頭の1点予想としたい。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)
「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。
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執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)
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