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【鈴木和幸G1コラム】 桜花賞追い切りチェック!

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●第70回桜花賞の追い切り診断

水曜と木曜に行われた桜花賞の追い切りチェックをお届けします。


  
アニメイトバイオ 4月7日 美浦W 68秒4-52秒6-38秒8-12秒3 G一杯   
       
先週につづいて今回も内田がまたがった。ウッドの5Fから大きく1秒3も先行する馬を追いかけ、G前だけいっぱいにおって、アッという間に1秒も突き放してしまった。並びかけるとき、抜き去るときの速さががとくに目を引き、余裕残しに見えたトライアルとは違って今回はあとのない、本番用の仕上げだ。


アパパネ 4月7日 栗東坂 52秒7-38秒0-24秒5-12秒3 末強め
       
一見、気合不足に見えるくらいに静か、しかし、内に闘志は秘めている。今週は美浦から蛯名が駆けつけての追い切り。先週、51秒4の速い時計を出しているので、テンは14秒7、13秒5と控え気味だったが、ピタリと折り合いがつき、鞍上との呼吸もぴったり。残り2Fあたりからは12秒2とピッチをあげ、最後は軽く仕掛けて1F12秒3。それでも前走時を上回る52秒7だから文句なし。九分程度の仕上げにとどめたトライアルから何から何まで上向いている。


アプリコットフィズ 4月7日 美浦W 54秒5-40秒7-12秒8 馬なり
       
それでなくても細身の牝馬、先週に5F62秒台を併せ馬をやっているので、最終仕上げはウッドの4Fからに短め。このため時計は平凡だが、G前グイとクビほどでたところに闘志が感じられた。横山典との折り合いもついていたし、ここまではすべて予定通り。あとは阪神への直前、長距離輸送をどう克服するかである。


エーシンリターンズ  4月7日 栗東C 72秒5-56秒0-40秒4-12秒2 馬なり
       
先週の坂路51秒7が事実上の最終追い切り。だから、今週のこの軽め、平凡な時計を気にすることはない。動きは軽快、気合乗りもよかったので、前走時のデキはキープ。


オウケンサクラ 4月7日 栗東坂 53秒1-38秒4-25秒0-12秒4 馬なり
       
中一週、中一週、中二週と強行スケジュールがつづいていただけに、今回は控えめと思いきや、坂路で別掲の時計と、前走時以上をマークしてきた。それだけ疲れがなく、元気な証拠だが、さすがに上積みとなるとどうだろう。どこといって良化したところはなく、現状維持が精いっぱい。

  
ギンザボナンザ 4月7日 栗東P 67秒4-52秒3ー38秒2-11秒4 G一杯
       

ポリトラックでの3頭併せだが、オーバーワークにならないようにと2頭を前にやり、前半は折り合いに専念。15秒1のスローにも掛かることなくいかにも気分がよさそうな走り。4角を回りながら前を捕らえ、最内にもぐり込み、ラスト1F地点からいっぱいに。すると、瞬時に外の2頭を置き去りにし、断然の脚色。G前抑えてしまったので後続がまたさを詰めてきたが、それでも堂々の先着。なんと、ラスト1Fは11秒4の爆発力だった。ここまでは栗東留学がすべて“吉”とでて、体調は上昇一途、怖いくらいだ。 

  
コスモネモシン 4月7日 美浦坂 58秒2-43秒5-29秒0-14秒4 馬なり
       
前走時、すでにギリギリの馬体づくりに見えた。それでも中間に5F65秒5-36秒5がやれたのだから、見かけよりはずっとタフ。さすがに今週はまったくの馬なり、時計も遅くアピールできるものはなにもなかったが、実戦タイプだけに侮ってはいけないか。

  
サウンドバリアー 4月7日 栗東坂 51秒5-37秒3-25秒2-12秒9 末強め
       
坂路で意欲的に飛ばし、3Fを過ぎると12秒台、G前強めに終われただけでラスト1Fを12秒9でまとめた。全体時計51秒5でまだ余裕があったのだから、トライアルからこっち、さらに一段と充実とみなければなるまい。とにかく活気があって、弾むようなバネがすばらしい。もちろん、トライアル勝ちはフロックではない。
  

ジュエルオブナイル 4月7日 栗東坂 56秒3-40秒0-25秒8-12秒9 馬なり
       
坂路でまったくの上がり中心。動きに硬さはなかったものの、かといってシャープにゴール板を駆け抜けたわけではなく、平凡も平凡、前走9着からの巻き返しより、疲れが心配。


ショウリュウムーン 4月8日 栗東坂 53秒9-38秒3-24秒0-11秒7 一杯追
       
ただ一頭の8日、木曜追い。先週に今週同様に坂路で51秒6を出しているので、テンの2Fは15秒6、14秒3にセーブ、しかし、このあとは12秒3とペースをあげ、いっぱいに。全体時計こそ53秒9だが、上がりの2Fは24秒0、11秒7ととても3歳牝馬とは思えない速さ、そして、抜群の切れだった。もはや、これ以上は望めない。 

  
シンメイフジ 4月7日 栗東坂 52秒0-37秒4-24秒0-11秒7 G一杯
       
前走、3ヶ月ぶりで体重が減っていたが、そんな不安をよそに中間はプール、坂路併用で十分に乗り込まれている。今週は坂路で14秒6-13秒4-12秒3と1Fごとにピッチをあげていき、G前いっぱいに追われると、放たれた矢のように伸び、なんと4馬身先行していた相手を1秒4も千切ってしまった。このラスト1Fは坂路では驚異的な11秒7、折り合いを欠いて5着に沈んでしまった前走時とは別馬の感がある。

  
○ステラリード 4月7日 栗東坂 53秒2-38秒8-25秒6-12秒8 末強め
       
馬場の荒れていない早い時間帯でこの時計では物足りない。それに弾むようにバネのきいた好調時の動きと比べると、首も高くフットワークに切れも感じられない。横バイ状態だ。

  
○タガノエリザベート 4月7日 栗東W 83秒3-67秒4-53秒0-38秒8-12秒2 強 め    
       
すみれSからおよそ40日、この間、熱心に乗り込まれてきたが上がり3F40秒を切れない時計ばかりで中身が伴わない。今週こそ別掲の時計で僚馬に先着したものの、いくらか上向いた程度。ガラリ一変とまではいかなかった。

  
プリンセスメモリー 4月7日 美浦坂 60秒2-42秒1-27秒6-13秒3 馬なり
       
390キロ台の小さな馬だけに調教軽めは仕方がないが、それにしてもこの大一番の最終追い切りがこの遅さでは。その分、中間に熱心に乗り込んだ点を加味しても合格点はやれまい。
 
  
○モトヒメ 4月7日 栗東坂 51秒2-37秒9-25秒4-13秒2 一杯追
       
坂路のテンから意欲的に13秒台でいき、しまいもいっぱい追った。ラスト1F13秒2は少し物足りないが、道中の12秒台のラップを考えれば仕方あるまい。栗東留学してこれだけやれたのは、環境の変化に動じなかった証拠でもあるし、いい状態でレースに向かえる。

  
ラナンキュラス 4月7日 栗東坂 53秒0-37秒9-24秒4-12秒1 末強め
       
坂路で実戦並みの併せ馬、たたき合いでは半馬身の後れを取ったが、これはスタート時が3馬身後方だったことと、相手が走りすぎたから。この馬自身、ラスト1F12秒1をマークしたように動きはしっかりとして力強く伸びていた。先週も51秒台でびっしりと追われていることを考えると、ここへきての体質強化は火をみるより明らか。最高の状態で大一番を迎えられる。

  
レディアルバローザ 4月7日 栗東P 79秒9-63秒8-49秒6ー36秒7-11秒8 一杯追
       
ポリトラックの6Fから徐々にペースをあげていき、直線いっぱいに追われて別掲の好時計、ラスト1Fも11秒8と速かった。確かに、ポリトラックは時計が出やすいが、これだけやれるのだから調子が悪かろうはずがない。いや、単純な時計比較からも前走以上だ。

  
ワイルドラズベリー 4月7日 栗東W 67秒1-52秒5-38秒1-11秒7 直強め  
       
Cウッドの5Fからいき14秒6、14秒4のゆったりとしたペース。直線は半ばから気合を入れられ、ラスト1Fは11秒7の速さ。しかし、この時計ほどの鋭さは感じられず、むしろ、動き全体は硬くみえた。この点が気がかり。



桜花賞追い切りベスト5」
        
アニメイトバイオ
アパパネ
ギンザボナンザ
サウンドバリアー
ショウリュウムーン


追い切りベストは5は上記の通りです。

あとは、明日更新の全馬診断を楽しみにお待ちください。

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