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『競馬』という名の推理小説 ~第15話ダービー卿CT(謎解き編)~

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第15話 「ダービー卿CT」

格的に考えるとGⅡの大阪杯の方を選択しようと思ったのですが比較的堅いレース(>昔インターマイウェイトーホウドリームが勝ったという例もありますけどね)で登録メンバーでもフルゲート割れという寂しい状況なのでダービー卿CTの方にします。
こちらは荒れまくりですから(爆)
ちなみに大阪杯の見どころは「ベストメンバーの復活はあるか?」かな。

では、ダービー卿CTの過去5年のラップから。
【ラップ】
05年 34.9-22.9-34.5 =1.32.3 △1▼2△4 平坦戦
06年 35.1-23.0-34.3 =1.32.4 ▼1▼1±0 平坦戦
07年 35.0-22.7-35.4 =1.33.1 △1△1△4 消耗戦
08年 36.0-23.4-34.6 =1.34.2 ▼2▼3△4 平坦戦
09年 35.2-23.5-35.0 =1.33.7 ▼4△2△1 平坦戦

11秒台のラップがずらっと並ぶ一本調子のスピードレース。
・・・と思ったのですが連対馬の名前を見ていくとちょっと違和感。
何が違和感かといえば「一本調子のスピードレース=平坦巧者」という方程式が成り立つと思われますがこのレースの連対馬の多くはどちらかといえば瞬発寄りのタイプ。
ということで同じく中山芝16の古馬GⅢである京成杯AHの平均ラップと比べてみよう。

京成杯AH平均ラップ
34.14-23.36-35.54 =1.32.42 △1±0△3

・ダービー卿CT平均ラップ
35.24-23.14-34.76 =1.33.14 ▼1±0△3

走破時計が違うのは主に馬場の違い。
京成杯の方は秋の開幕週で野芝100%の高速馬場。
一方、ダービー卿の方は中山開催終盤でややタフな馬場。
ということで特に気にする必要はない。
比較するのはあくまでラップのバランス。
京成杯の方はテンが速い前傾レース、それでいて前が残るんだからまさにスピードレースと言えるだろう。
ダービー卿の方はテン遅い後傾レース、勝ち馬は差し馬が多い。
つまり、ロングスパート=長くいい脚が使えるというのが重要になってきそう。
東京16、京都外16、新潟16などのコース実績がある馬というのが狙い目でしょう。
→重視すべきはマイル適性

【前走】
クラスを問わず前走1600mのレースを使っていた馬というのが好成績を挙げています。
同距離 8-5-7-60 勝率10.0% 連対率16.3%
延長組 0-1-1-18 勝率0.0% 連対率5.0%
短縮組 2-4-2-43 勝率3.9% 連対率11.8%
特に前走東風Sと東京新聞杯が優秀。
ちなみに短縮組で勝利した2頭はどちらもGⅠからの臨戦でした。

【東風S】

過去の東風Sのラップはこうなっています。
05年 35.4-23.8-34.4 =1.33.6 ▼5△1△6 瞬発戦
06年 34.3-23.1-36.2 =1.33.6 △4▼2△3 平坦戦
07年 34.5-22.7-36.4 =1.33.6 △3△4△8 消耗戦
08年 35.3-23.3-35.0 =1.33.6 ▼1▼5△9 瞬発戦
09年 34.9-24.5-37.1 =1.36.5 △1▼5△6 瞬発戦 不良
10年 35.6-23.3-35.0 =1.33.9 △2▼4△4 平坦戦

ここからダービー卿CTで馬券になった年は06年07年09年です。
これらに共通していることは「東風Sの方がダービー卿CTよりも前半速く流れた」ということです。
つまり前哨戦が厳しい内容だった場合は買いのサイン
今年は05年や08年と似た流れなのであまり強く推せないかも。

東京新聞杯

今年は前走東京新聞杯という馬は登録メンバーにはいませんでしたので割愛します。

【前走マイル戦】

・六甲S
35.1-23.5-35.6 =1.34.2 ▼3△4△9 平坦戦
・韓国馬事会杯
35.0-23.3-35.6 =1.33.9 △2△2△4 消耗戦
・ニューイヤーS
34.6-22.7-35.7 =1.33.0 △2▼1△5 平坦戦

一番買いたいと思えるのはニューイヤーS組。
しかし、前走ニューイヤーSはタイガーストーンのみ。
そのタイガーストーンはマイル戦未勝利・・・。

前走マイル戦に拘らなければ最有力候補はトライアンフマーチと言えるが毎年のように荒れるレースでもありそこから入らなくてもいいような気がしないでもない・・・。
とにかく木曜の出走メンバーが確定してからが考察の本番かもしれない。

あとはハンデ戦ということもあるのでこんなデータも
【前走からの斤量】
増減なし 0-2-2-22 勝率0.0% 連対率7.7% 単回収値0 複回収値71
今回増 2-0-0-10 勝率16.7% 連対率16.7% 単回収値121 複回収値57
今回減 3-3-3-31 勝率7.5% 連対率15.0% 単回収値124 複回収値203

荒れる要因となっているのは概ね1~2.5kg斤量減の馬。
この辺りにヒントがあるのかもしれません。
まだ数日あるので新たな鍵を探してみます。
見つかれば日記もしくは予想記事に追記します。
う~ん、難解なレースだ。


(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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