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◆たとえば中山記念の◎ト-センクラウンにしても、チューニングでいえばコンマ1ミリくらいの、
かすかなトーンから受信した。キーワードは★トーセン★で…「未開発の鉱脈(血脈)は山ほど埋も
れている。たとえばスカーレットブーケ。その父ノーザンテースト→ノーザンダンサー、
レディヴィクトリア、ヴィクトリアパーク、Lady Angela…スカーレットインク、クリムゾンサタン、
ブーケの全弟・全妹はヴァーミリアン、サラカートの母の母スカーレットローズであり、
★トーセンジョウオー★の母の母はスカーレットブルー。ブーケの全姉がダイワルージュなら、
全妹はダイワスカーレット」(PART Ⅱ)
◆スカーレット(緋色=ルージュ、クリムゾン)に染め抜かれた「緋」のルーツこそが姦通の罪を
見せしめにするために胸に赤い糸で「A」(Adulteryの頭文字)を刺繍されたヘスタ・プリン
(ナタニエル・ホーソンの小説『緋文字』のヒロイン)だった。しかしその「A」は物語の進行とともに
Able(有能、可能)、Angel(天使、人間創造の前に神のつくった純粋な霊)のAに変わっていく。
厳しい道徳的、保守的ピューリタニズム(清教徒)の支配する17世紀アメリカ東北部の町の美しい
人妻の不倫(相手はなんと牧師!!)。嫉妬深いぐうたら亭主(医者)と牧師、その偽善牧師の血を
分けてしまったBastard(私生児)パール。これらがどういう意図や役割を演じているかなんて
ことにはまったく興味はなかったが、唯一、不義の妻ヘスタ・プリンもその愛人も(子も)、反社会的、
非道徳な反逆児、異端児(C.ウイルスン的に言えばアウトサイダー)というところに引かれた。
◆これらアウトサイダーの行く末はおそらくハッピーなものではなく、むしろ破滅の臭いが
ただよっている。が、そのこと自体もあまり問題ではない。幸せになるとか不幸になるとかという
行く末に意味があるのではなく、そういう生き方こそが実存=レゾンデートル(Reason d`etre・存在理由)
のはずだからだ。F.サガンに言わせれば「私には破滅する自由がある」。ちなみにサガンは酒も
ヤクも博打(勝っても負けても大賭けしたらしい。聞くところによると福永洋一(祐一の父)の
競艇もそうだった)もハンパではなかった。
◆反社会的、非道徳的な強烈な自己主張を抑えきれないアウトサイダーは、今の時代にだって
腰パン・国母和宏やSS・朝青龍のようなかたちでも存在している。かれらに不快感を抱いたり、
露骨に排撃する人たちの規範、モラル(価値観、常識)こそが保守社会(政治経済文化etc)を形成、
保全している原動力になっているにちがいない。
◆そうした一種の形式主義は、大方の競馬予想をも支配している。格付けとかレイティングとか
スピード指数と上がり3ハロンとか年度代表馬の選出などなどという、厳しく激しく哀しいレース
の現実、実態とは遊離した権威主義的な思考(あるいは予想)が「正しい競馬」つまり正統な競馬
であり、強い馬、人気のある馬(あるいは騎手)を理由もなく(?)蹴飛ばし、切り捨てる非常識な
予想は邪道であり異端であると。しかし、そうした邪道、異端(アウトサイダー)予想は
サブカルチャー的にけっこう大手をふるっている。JRAのインフォメーションを読むとか、
サイン、暗号、出目…とか。この種のいわゆる見得(けんとく=こじつけ、当てずっぽ)買いは大昔
から存在していて、それは全能の神ならぬ、無能な人間の苦し紛れの逃避口あるいは突破口として
考案ないし自然発生してきた。まともな予想では当たらない。誰だって当たらない。
ならば神懸かり的なコジツケ、ハッタリ、ネツゾウ予想の割り込む余地は十分ある。
それが商売として発想された場合もあるだろうが、ひょっとすると人知の及ばない世界、宇宙に入り
込むすべとしての、きわめて知的な選択として生い立った可能性もある。
◆想像力、霊感、直感、イマジネーション、インスピレーション、シックスセンス…。
見得買いというのはそうした要素を巧みに取り入れて、人知を超えた予想に迫ろうとする頭の悪い
(あるいはきわめて知的な)人間のアイデアだとすれば、「正統」ではなく「異端」、「競走馬」では
なく「狂走馬」のイメージに憑かれてその系譜、ストーリーを探求して穴馬、波乱レースを
でっち上げる予想、馬券は何と言えばいいのか。予想ではなく幻想、幻想屋?
◆★トーセン★にインスパイアされてトーセンクラウンに惹きつけられ、その経歴と血統に
秘められた爆裂型の「狂走馬」の気配を感じて肌が粟立った。祖母ペニーアップといえばサンデー
サイレンスの全妹ではないか。
◆SS・朝青龍があまり好きではないのはSS的すぎる(強すぎる) からであり、アブナイ異端、
アウトサイダー気質には強く引かれる。クラウンがSS直子で、それなりの理由付けがされて穴人気に
なりそうだったら見向きもしなかったはずだが、そうではなかった。雨がが降り、時計がかかる馬場での
熾烈な先行争いというシチュエーションなら、SS再来のぶっちぎりもあるぞ!!
◆プリーモ・レーヴィの『ケンタウロスの探求』によれば、トラーキ(ケンタウロス)は私と
テレーザ・デシモーネの恋に狂乱して放馬、逸走し、イタリア中で牝馬を誘拐して妊娠させる
などの悪事を働いたすえに姿をくらました、という。これは私的な仮説だが、そのトラーキの末裔
こそF・テシオなのだった。ネアルコ(→ノーザンダンサー)やリボーも当然ながらケンタウロス
の末裔であり、かれらの生い立ち、狂走族、アウトサイダーとしての繁栄も過不足なく説明がつく。
◆ニジンスキー→マルゼンスキー→ホリスキー。エリモジョージやカブトシロー、ブゼンキャン
ドルやダイユウサク…。刹那的に存在すること、滅びることの儚さ、哀しさ、それゆえの美しさ
を感じさせるアウトサイダーの末裔たちにこの駄文を捧げる。そして「難しくてつまんない」
というご批判に甘んじて、このあたりでひとまず幻想を閉じて現実に目をむけることにいたしました。
ご愛読(?)ありがとう。
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