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『競馬』という名の推理小説 ~第271話天皇賞春(謎解き編)~

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第271話 「天皇賞春」


09年 36.4-60.6-62.3-35.1 =3.14.4 △ 1▼5△ 7 瞬発戦
10年 37.2-61.1-63.2-34.2 =3.15.7 ▼ 5△1△ 1 瞬発戦
11年 37.8-64.4-62.4-36.0 =3.20.6 ▼ 3△7△ 4 平坦戦 稍
12年 35.9-60.6-60.8-36.5 =3.13.8 △ 3△6△ 2 消耗戦
13年 36.5-58.7-62.7-36.3 =3.14.2 ▼10▼1△ 8 瞬発戦

過去5年では瞬発戦が3回となっていますが平坦戦も消耗戦もあるレース。
3200mの長丁場でレースの上りも34秒台から36秒台までかなりの差がある。
展開としてはかなり読み難いレースといえるでしょう。
レースの上り3位以内だった馬の成績が
3-4-1-11 勝率15.8% 連対率36.8% 複勝率42.1%
となっていてかなりの数字といえますが逆にいえば馬券になった15頭中約半分の7頭は上がり4位以下だった馬で2頭の勝ち馬は上がりだけではない勝ち方だったとなります。
3コーナー下り坂からの4Fロングスパート戦というのがスタンダードになるレース傾向なので4コーナー回って直線だけでごぼう抜きという勝ち方はレアケースで4コーナーではある程度前にいないと厳しくなります。
ある程度のスタミナとラスト4Fの持続可能な脚を持つ馬というのがポイントになるでしょう。
ちなみに4コーナーで10番手以下で馬券になった馬は12年の3着馬ウインバリアシオンのみとなっています。
また過去5年では1枠の馬が3勝をあげています。
近年では生粋のステイヤーは瞬発力に乏しい馬が多いのでなかなかこの舞台まで勝ち上がってくる馬は少ないです。
内枠が有利というのは距離ロスの少ないコース取りがしやすくスタミナを温存できるからというのが要因でしょう。
そういう意味でスタミナは「ある程度」必要と書きました。
今回は有力馬を数頭診断しようかと思います。

キズナ
前走ダービー時よりも20kg増えた馬体重で快勝した様に古馬になって更にパワーUPしたと感じます。
豪快な末脚から物凄い瞬発力がある様に見えますがダービーのラスト4Fは11.9-11.6-11.7-11.9(▼3△1△2)の平坦戦でした。
キズナの武器はズバリ末脚の持続力にあります。
舞台とすれば絶好ということになります。
課題はおそらく位置取りで後方すぎると危険な気がしますが先週の武豊Jのレース振りを見る限りでは杞憂に終わるのではと感じます。

ゴールドシップ
高速馬場と位置取りのがこの馬の課題だと思いますが前走では今までよりもテンの置かれるという内容ではなかったのである程度前に行ける可能性があるというのは昨年よりもプラス材料でしょう。
菊花賞は勝利していますが昨年の天皇賞春や京都大賞典は5着に敗退してるので高速馬場に対応出来るかどうかは今回はっきりするのではないでしょうか。
半信半疑というのが本音か。

ウインバリアシオン
オルフェーヴルがいたおかげでGⅠ馬になっていませんがポテンシャルはここ2走でも分かる通りGⅠ級。
今回ようやく出番が回ってきたという印象です。
後方一気というレースを繰り返しての惜敗続きでしたがここ2走はマクッて4コーナーでは3番手4番手まで押し上げ可能な馬に成長しています。
先週までは揺ぎ無い本命候補だったのですが…岩田Jが騎乗停止で乗り替わりとなったのはかなり痛い。
但し、乗り替わりのシュタルケJは先週ワールドエースマイラーズCを勝利した様にそれまで後方一気だった同馬を先行させての圧勝で流れはこの騎手にあるのかなぁとも感じます。

フェノーメノ
昨年の勝ち馬でもあるので適性としては何の問題もありませんが前走の日経賞が不満の内容で5着。
昨年の宝塚記念4着後休養→秋全休→日経賞で復帰というローテでしたがその日経賞は長期休養明けにも関わらず-8kgの馬体重での出走というのはやはり状態面で不安が残る。
ステイゴールド産駒の5歳馬なのでまだまだこれからだと思いますが過去10年を見てもこのレースで2回馬券になったことがあるのはマイネルキッツメイショウサムソンの2頭だけ。
連覇した馬も過去10年ではいないので古馬唯一の3000m超えGⅠですが意外と適性よりも他のファクターの方が重要なのかもしれません。


「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
キズナウインバリアシオンサトノノブレス
一角崩しにサトノノブレスを指名。
多少ズブイところがあるので京都は戦績通り間違いなく合うはずで後は内枠さえ引いてくれれば…。

(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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